豊川一宮西部小でグローバル集会

　２０２０年度から小学校の英語教育が本格化するのを前に、教育方針について独自の研究を続けている豊川市立一宮西部小学校（柴田斉子校長）でグローバル集会が開かれた。インターネット電話サービスを使った海外との英会話時間もサプライズで設けられ、世界に触れる貴重な時間となった。
　体育館での集会には全校生徒５９２人が参加。英語のあいさつで始まり、同校ＡＥＴ（英語指導助手）のジョセフ・トンプキンスさん（41）が母国アメリカについて紹介。国の正式名称や国旗から、動物の発音や有名な観光地、食べ物や暮らしについて写真と英語で説明した。
　代表児童による質問タイムでは、一人が全校生徒向けに日本語で質問を読み上げ、もう一人が英語に翻訳してジョセフさんに問いかけた。ある児童が「兄弟はいますか」と聞くと、突然写真が動画に切り替わり、インターネット電話サービス「スカイプ」でアメリカ・ミシガン州にいるジョセフさんの妹・ジェニーさん（37）と接続。知らされていなかった児童らは驚きの声を上げた。
　児童は画面に映るジェニーさんに向かって「好きなスポーツは何ですか」「ペットは飼っていますか」「今は何時ですか」などと英語で質問。時差で現地は午後９時ごろということもあり、最後は全員で「グッナイ～（おやすみなさい）」と言って手を振った。
　海外との生電話は同校初の試みで、柴田校長も「先生たちもジェニーさんと話したくて、必死に英会話を勉強していた」と明かし、４月から同校に勤務するジョセフさんも「すごく面白い取り組みで、勉強になる」と効果を期待した。
（由本裕貴）