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張り子の技術と文化を残す

薙刀製作に励む会員=豊橋市民文化会館で
薙刀製作に励む会員=豊橋市民文化会館で

豊橋竹とんぼ会がなぎなた製作

 豊橋張り子の技術と文化を後世に残そうと、作り手のいなくなった「豊橋鬼祭」の鬼面などの製作・保存に力を入れる「豊橋竹とんぼ会」は26日、豊橋市民文化会館で天狗の薙刀(なぎなた)作りを行った。豊橋張り子面の最後の工人と言われる豊田三良さんの技術を受け継ぎ、会員が全長45㌢の薙刀を完成させた。
 豊橋竹とんぼ会は1956年、日本郷土玩具の会豊橋支部として発足、72年に独立した。隔月で例会を開くほか、郷土玩具の研究や収集・普及に努め、日本文化の良さを広く知ってもらおうと隔年で展示会を開いている。昨年度、豊橋鬼祭で販売していた豊橋張り子面を手掛ける豊田さんの引退を受け、文化を継承しよう-と同会が元型や豊田さん独自の技術を受け継いだ。会員で鬼・天狗、おかめなどの面を作って発表すると共に、地元中学生や市民らに向け製作体験も行ってきた。
 面の製作が一段落したため、薙刀と撞木(しゅもく)作りに移行。今回は会員12人が参加し、21本の薙刀を製作した。事前に、豊田さんから譲り受けた材料や市販の材料を使い、会員の藤原聡さんが豊田さんの製法通りに檜を削って15㌢ほどの刃を製作。この日は皆で刃に絵の具で着色した後、約30㌢の柄に差し込み、テープなどを巻いて完成させた。
 次の例会以降から鬼の持つ撞木作りを実施。撞木が完成したら、これまで作ってきた面や薙刀と合わせ、今年中に市内で展示会を開きたいとしている。同会の兵藤寛司さんは「夏休みには市民や子ども向けに面作りの講座も予定している。伝統文化が途絶えないよう頑張りたい」と話していた。
(田中博子)

豊橋竹とんぼ会がなぎなた製作

 豊橋張り子の技術と文化を後世に残そうと、作り手のいなくなった「豊橋鬼祭」の鬼面などの製作・保存に力を入れる「豊橋竹とんぼ会」は26日、豊橋市民文化会館で天狗の薙刀(なぎなた)作りを行った。豊橋張り子面の最後の工人と言われる豊田三良さんの技術を受け継ぎ、会員が全長45㌢の薙刀を完成させた。
 豊橋竹とんぼ会は1956年、日本郷土玩具の会豊橋支部として発足、72年に独立した。隔月で例会を開くほか、郷土玩具の研究や収集・普及に努め、日本文化の良さを広く知ってもらおうと隔年で展示会を開いている。昨年度、豊橋鬼祭で販売していた豊橋張り子面を手掛ける豊田さんの引退を受け、文化を継承しよう-と同会が元型や豊田さん独自の技術を受け継いだ。会員で鬼・天狗、おかめなどの面を作って発表すると共に、地元中学生や市民らに向け製作体験も行ってきた。
 面の製作が一段落したため、薙刀と撞木(しゅもく)作りに移行。今回は会員12人が参加し、21本の薙刀を製作した。事前に、豊田さんから譲り受けた材料や市販の材料を使い、会員の藤原聡さんが豊田さんの製法通りに檜を削って15㌢ほどの刃を製作。この日は皆で刃に絵の具で着色した後、約30㌢の柄に差し込み、テープなどを巻いて完成させた。
 次の例会以降から鬼の持つ撞木作りを実施。撞木が完成したら、これまで作ってきた面や薙刀と合わせ、今年中に市内で展示会を開きたいとしている。同会の兵藤寛司さんは「夏休みには市民や子ども向けに面作りの講座も予定している。伝統文化が途絶えないよう頑張りたい」と話していた。
(田中博子)

薙刀製作に励む会員=豊橋市民文化会館で
薙刀製作に励む会員=豊橋市民文化会館で

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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