豊橋市上下水道局「とよっすい助け隊」発足

　豊橋市上下水道局は１日、大規模地震発生時などで給水活動や水道施設の復旧活動に協力する「とよっすい助け隊」を立ち上げ、牛川町の同局で発足式を行った。隊員は水道局の勤務経験者で、現在、65～71歳の16人がボランティアとして登録、式では出席者に隊員証が手渡された。
　東三河で初となる「災害等における水道業務経験者協力制度」で、南海トラフ巨大地震などの災害発生時に応急給水や応急復旧体制へのさらなる備えとして発足させた。名称は豊川の伏流水で作った水「とよっすい」から命名した。
　式で、金子隆美水道局長は「水道業務に関する豊富な知識と経験を有する皆さまのご協力、お力添えをいただいて、応急給水や水道施設の復旧活動を迅速かつ効果的に実施していく所存ですので、よろしくお願いします」とあいさつした。
　局長から隊員証が交付された彦坂道之助さん（65）は「皆、水道の経験者なので、有事の際には命の水である水道を皆さんに供給するため、経験を少しでも役立てながら水道局の指令に従って働いていきます」と意気込みを話した。
　隊員は今後、防災訓練参加や研修会などで講師を務め、災害時には施設の被害状況調査や応急給水活動に加わる。
（井嶋義典）