田原「ララグラン」 商業施設と広場オープン

　渥美半島の玄関口、渥美線三河田原駅に新たな交流拠点「ＬａＬａＧｒａｎ（ララグラン）」の商業施設とまちなか広場が３日、オープンした。記念式典が開かれたほか、多くの家族連れ、女性らでにぎわった。今後、親子交流施設ができ、近隣にはホテルも誕生し、駅前の様相が一変する。
　中心市街地と渥美半島の活性化を目指す同駅前工場跡地活用事業として、田原市と、中心市街地のまちづくりに取り組む第３セクター「あつまるタウン田原」が整備。夢見心地なの意味の「ララ」と素晴らしいの「グラン」からの造語で「ララグラン」と名付けられた。
　商業施設は渥美半島の安心安全で新鮮な食を提供。平屋建て３棟を整備し、４店舗と観光案内所が入った。
　半島産の農畜水産物を使う産直レストラン「半島キッチン　ビオまりん」（渥美フーズ）をはじめ、東三河を中心とする新鮮な果物を使ったオリジナルスイーツ、本格コーヒーを味わえる「メルシーズカフェ」（メルシーズ）と、花のまち・田原ならではの多彩な花を扱う「フラワーショップ林」、焼きたてパンと持ち帰り商品をそろえたベーカリーカフェ「ビスコットカフェこすたりか」（イデアル・アトレ）が開店し、家族連れらが訪れた。
　まちなか広場は、芝生広場（６３８平方㍍）と親水広場がある憩いの場。早速、噴水で遊ぶ子どもたちのにぎやかな歓声が響いた。
　記念式典では、主催者で商業施設を運営する「あつまるタウン田原」の安田幸雄社長が「スタートラインに立ったところ。来年には親子交流施設、近くにはホテルが建ち、１年後には大きく変ぼうする。多くのお客さんに来てもらえるよう尽力してほしい」と出席した関係者約50人に呼び掛けた。
　山下政良市長も「官民一体の事業で、渥美半島の顔になるところ。中心市街地がますますにぎやかになるよう努める」と述べ、新たな人の流れ、交流を生み出す施設として期待する。
　カフェに来た女子中学生（２年）の２人は「雰囲気が良くて、料理もおしゃれでおいしい。こうしたお店が少なかったので、うれしい」と話していた。
（中村晋也）