蒲郡市が体育館を耐震・長寿命化に

　蒲郡市は４日、老朽化が進む市民体育センター体育館について耐震、長寿命化する方針を明らかにした。13日に開会する市議会６月定例会に調査事業費約１４６８万円の補正予算案を提案する。これまで立てていた建て替え方針は事実上凍結となる。
　調査では体育館の老朽化度や耐震工事、そのほかの設備の改修を含めた工事費の試算をしていく。可決されれば業者を選定し、来年３月末までに調査を行い、19年度に設計、20年度に工事の予算をそれぞれ提案する。
　この日行われた記者会見で井澤勝明副市長は「体育館の安全性を考えて耐震と長寿命化を図ることが先決と判断した」と話した。
　体育館は同市緑町で１９６８（昭和43）年に供用開始。市は大型の教育施設の中でも老朽化が進むほか、耐震性が低かったため、建て替えの方針を立てた。市は２０１６年度から行われた市民会議と17年度行った業者の評価結果、現施設の利用競技団体からの要望を受けて建設予定地をボートレス場南東駐車場と決めた。
　市は今年３月の市議会定例会に、レース場駐車場へ建設するための準備費を盛り込んだ18年度一般会計予算案を提案。異を唱えた議員らから準備費を削除した修正案が提出されて可決された。
（安藤聡）