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新城で湿地サミット

参加者にアドバイスする矢頭氏㊧=新城市の旧開成小学校で
参加者にアドバイスする矢頭氏㊧=新城市の旧開成小学校で
黒瀬庄ノ沢緑地を見学する参加者ら=新城市黒瀬で
黒瀬庄ノ沢緑地を見学する参加者ら=新城市黒瀬で

 県内の湿地や緑地などを管理する団体同士が情報交換する第27回湿地サミット(新城市主催)が5日、同市作手地区で開かれた。13市町から約30団体240人が参加し、整備や保全活動について課題を出し合ったほか、地区の黒瀬庄ノ沢緑地や県天然記念物の長ノ山湿原などを見学した。
 サミットは自然環境が変化する中でどう保全に努めていくのかを話し合おうと会員となっている自治体が持ち回りで主催して開いている。
 旧開成小学校体育館では講演会を行い、黒瀬庄ノ沢緑地(作手黒瀬)の保全活動について、地元住民らでつくる黒瀬美土里会の矢頭一起代表が活動報告。年間のうち数回は会員だけでなく地区住民総ぐるみで公園内や周辺の除草作業に取り組むほか、イノシシやシカなどの大型獣から植物や池に生息する生き物を守る活動を紹介し、「後継者の育成も含めて地域住民の協力と理解はなくてはならない。生き物が豊富な自然環境が大切である認識を広め、子どもたちにも活動が継承されれば良い」と語った。
 県環境保全審議会専門調査員の中西正氏は、長ノ山湿原で40年間の植物や環境変化について報告した。
 また参加者からの質問に矢頭、中西の両氏が答える意見交換もあった。管理する場所を含めた周辺部の保全活動について矢頭氏は「部分的にモニタリングして見守っていくのも必要」とアドバイスした。
 続いて現地見学が行われ、黒瀬庄ノ沢緑地では矢頭氏がこの時期に咲くトキソウや咲き始めたサワランなどの植物、池の周りではモリアオガエルの卵塊などを紹介した。
(安藤聡)

 県内の湿地や緑地などを管理する団体同士が情報交換する第27回湿地サミット(新城市主催)が5日、同市作手地区で開かれた。13市町から約30団体240人が参加し、整備や保全活動について課題を出し合ったほか、地区の黒瀬庄ノ沢緑地や県天然記念物の長ノ山湿原などを見学した。
 サミットは自然環境が変化する中でどう保全に努めていくのかを話し合おうと会員となっている自治体が持ち回りで主催して開いている。
 旧開成小学校体育館では講演会を行い、黒瀬庄ノ沢緑地(作手黒瀬)の保全活動について、地元住民らでつくる黒瀬美土里会の矢頭一起代表が活動報告。年間のうち数回は会員だけでなく地区住民総ぐるみで公園内や周辺の除草作業に取り組むほか、イノシシやシカなどの大型獣から植物や池に生息する生き物を守る活動を紹介し、「後継者の育成も含めて地域住民の協力と理解はなくてはならない。生き物が豊富な自然環境が大切である認識を広め、子どもたちにも活動が継承されれば良い」と語った。
 県環境保全審議会専門調査員の中西正氏は、長ノ山湿原で40年間の植物や環境変化について報告した。
 また参加者からの質問に矢頭、中西の両氏が答える意見交換もあった。管理する場所を含めた周辺部の保全活動について矢頭氏は「部分的にモニタリングして見守っていくのも必要」とアドバイスした。
 続いて現地見学が行われ、黒瀬庄ノ沢緑地では矢頭氏がこの時期に咲くトキソウや咲き始めたサワランなどの植物、池の周りではモリアオガエルの卵塊などを紹介した。
(安藤聡)

参加者にアドバイスする矢頭氏㊧=新城市の旧開成小学校で
参加者にアドバイスする矢頭氏㊧=新城市の旧開成小学校で
黒瀬庄ノ沢緑地を見学する参加者ら=新城市黒瀬で
黒瀬庄ノ沢緑地を見学する参加者ら=新城市黒瀬で

カテゴリー:社会・経済

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