アイザックが初のフルアルバム発売

　豊橋市を拠点に活動する４人組バンド「ＩＳＡＡＣ（アイザック）」が、初のフルアルバムを発売した。アイザックらしい遊び心のある歌詞と、ロックなバンドサウンドの新曲７曲を含む13曲を収録。メンバーは「今までの音楽人生で一番格好いいアルバムができた」と自信をのぞかせる。
　ボーカル真田修壱さんとベース平山裕一さん、ギター石黒健晋さん、ドラム河合俊紀さんの豊橋出身者４人が２０１０（平成22）年、前身のバンド「Ｔｈｅ　ＣｈｒｏｎｏＨＥＡＤ（クロノヘッド）」を結成。15年にアイザックに改名して楽曲イメージを一新、再スタートを切った。
　５月23日に発売したアルバムタイトルは「イノセントリードドドドープエモポップス」。刹那的な真田さんの声と確かな演奏力に加え、社会問題も絶妙なひねりと崩し方で歌詞に落とし込む優れたバランス感覚が加わり、楽曲に重厚さが増した。「キャッチーで面白おかしい。でも、芯がある」アイザックらしさが凝縮した１枚だ。
　おなじみとなった昔話や懐かしの童話をモチーフにした物語シリーズの新作「イッキューイフユーキャン」は、現代が抱える社会の闇を前に、小坊主の一休さんなら現代人をどう導くのかを歌う。「迷っている人への応援歌」と作詞作曲した平山さん。他にも、初の振り付き曲やダンスビートも収めた。
　ミニアルバム発売から２年。配信と会場限定でシングル２枚を出し、精力的にライブを重ねてきた。市内のライブハウス２ケ所で主催するフェス「ザックフェス」はソールドアウトするなど、地元での存在感も増す。
　アルバムリリースを記念し、全国25カ所で行うツアーは９月に東京・名古屋・大阪、地元豊橋でのライブも決まった。
　メンバーは「この２年間、どういうアイザックでいたらいいのかを考え続け、ようやくゼロから１になった。このアルバムで一層、間口が広がり、今なら何をやっても『アイザックらしいよね』と言ってもらえると思う」と話す。バンドとして一歩階段を上ったアイザック。「豊橋の人が自慢できるようなバンドになれるよう頑張ります」と意気込んでいる。
　アルバムは２５００円(税別)。全国のツタヤ、タワーレコードなどで販売している。
（飯塚雪）