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豊橋で鉄道災害対応訓練

トリアージを進める消防署員やDMAT=豊橋市高師町の豊橋鉄道・鉄道部車両区内で
トリアージを進める消防署員やDMAT=豊橋市高師町の豊橋鉄道・鉄道部車両区内で

 鉄道災害を想定して、豊橋市消防本部と豊橋鉄道など関係機関が8日、豊橋市高師町の同社鉄道部車両区内で対応訓練を実施した。市民病院の医師がDMAT(災害派遣医療チーム)として参加したほか、初めて豊橋警察署員も加わり、総勢127人が対応能力の向上や他機関との連携強化を図った。
 訓練は、豊橋鉄道渥美線の南栄駅付近の踏切で電車と普通乗用車が衝突し、多数の傷病者が出た想定で行った。今回は負傷者へのアプローチだけではなく、乗客の避難誘導や現場の整理など、より実災害に即した環境下での訓練となった。
 衝突事故が発生すると、電車運転手が運転指令室へ報告し、電車の電源を落として乗客と車に乗っている人のけがなどを確認した。駆け付けた消防の救急隊が感電しないことを調べた上で、乗客などを救出、医師らと共に負傷者のけがの程度に応じて治療優先度を決めていくトリアージを進めた。現場の誘導や整理などを豊橋署員が担った。各機関は無線で情報共有をしながら、搬送先の確認などをした。
 同市内では、ここ15年間で多数傷病者が出る列車事故は起こっていないが、消防機関が出動した接触などの列車事故は36件(昨年2件)、火災は23件(同1件)発生している。
 訓練を終え、南消防署の田中直也署長は「多数の傷病者が出るような災害では消防や事業者、警察、病院の各機関の連携が非常に大事になる。今日はそれぞれのポジションの仕事がしっかりでき、関係機関の連携が取れた訓練だった」と振り返った。
(井嶋義典)

 鉄道災害を想定して、豊橋市消防本部と豊橋鉄道など関係機関が8日、豊橋市高師町の同社鉄道部車両区内で対応訓練を実施した。市民病院の医師がDMAT(災害派遣医療チーム)として参加したほか、初めて豊橋警察署員も加わり、総勢127人が対応能力の向上や他機関との連携強化を図った。
 訓練は、豊橋鉄道渥美線の南栄駅付近の踏切で電車と普通乗用車が衝突し、多数の傷病者が出た想定で行った。今回は負傷者へのアプローチだけではなく、乗客の避難誘導や現場の整理など、より実災害に即した環境下での訓練となった。
 衝突事故が発生すると、電車運転手が運転指令室へ報告し、電車の電源を落として乗客と車に乗っている人のけがなどを確認した。駆け付けた消防の救急隊が感電しないことを調べた上で、乗客などを救出、医師らと共に負傷者のけがの程度に応じて治療優先度を決めていくトリアージを進めた。現場の誘導や整理などを豊橋署員が担った。各機関は無線で情報共有をしながら、搬送先の確認などをした。
 同市内では、ここ15年間で多数傷病者が出る列車事故は起こっていないが、消防機関が出動した接触などの列車事故は36件(昨年2件)、火災は23件(同1件)発生している。
 訓練を終え、南消防署の田中直也署長は「多数の傷病者が出るような災害では消防や事業者、警察、病院の各機関の連携が非常に大事になる。今日はそれぞれのポジションの仕事がしっかりでき、関係機関の連携が取れた訓練だった」と振り返った。
(井嶋義典)

トリアージを進める消防署員やDMAT=豊橋市高師町の豊橋鉄道・鉄道部車両区内で
トリアージを進める消防署員やDMAT=豊橋市高師町の豊橋鉄道・鉄道部車両区内で

カテゴリー:社会・経済

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