田原市の米国友好都市から訪問団

　田原市の友好都市、米国のプリンストン市とギブソン郡の訪問団が11日、田原市役所を訪れ、山下政良市長らと対談し友好を深めた。
　訪れたのは、同郡のポール・ウォーターズ経済・商工会長や同市長秘書ら５人など。９日から12日までの日程で市内見学や昨年度プリンストン市を訪問した田原市「市民海外派遣団」メンバーや関係者との交流会にも参加した。
　山下市長は、英語で、田原市でウオータースポーツが盛んなことや自動車などの生産拠点であること、太陽光発電の発展などを紹介し「今後も子どもたちの未来のために同市、同郡との相互交流がより深まるように」と願った。
　田原市の歓迎やもてなしに感謝を述べたウォーターズ経済・商工会長は「これからの未来、すばらしい環境を築いていけるように願っています」と言い「市内で製造業、農業、鉄鋼がとても発展していることに驚いた」とも話した。
　山下市長が訪問団に、記念品としてそれぞれの名前が入った文鎮を手渡し、訪問団からもプレゼントが贈られた。市長からはプリンストン市長宛てに交換留学や英語指導助手派遣についての親書も託された。
　ウォーターズ経済・商工会長は「今までも訪問団が行ったり来たりして、良い関係を築いてきている。指導助手派遣がうまく進めば、もっと深いつながりができると思う」と期待した。
　両市はトヨタ自動車の工場を立地することから交流を始め、２００２（平成14）年に友好都市提携。一年おきに中学生の相互交流などを続けている。
　市長訪問のあと、訪問団は同市消防署やトヨタ田原工場を見学した。
（井嶋義典）