高校野球東愛知大会 豊橋中央-半田商業

　意外性のある男が、チームを勢いづける一発を放った。豊橋中央は１点リードの３回、主将・杉田の犠飛で加点すると、なおも２死二塁で小林政貴捕手（２年）が左翼席へ２ランを放り込んだ。打線は５回に打者一巡の猛攻で一挙８点を挙げ、コールド発進した。
　昨年11月の全三河秋季大会、小林は桜丘との準決勝で終盤８回に逆転満塁弾を放ち、チームを勝利に導いた。とにかく真面目で謙虚な人柄。この日は３年生が好機に凡退したり、失策するなど硬さが目立ったが、小林は「きょうの本塁打はたまたま。自分は３年生のプレーを目標にやってきた。チーム全員で１点１点を取れたと思う」と言った。
　樋口靖晃監督（46）が「２年生だけどキャ プテンみたいな感じ」と存在感を表現する小林。次戦15日の岡崎北戦に向けて「大きいのを狙うのではなく、後ろにつなぐ打撃を心掛けたい。自分の役割を果たすだけです」と頼もしい言葉で意気込んだ。
（由本裕貴）

豊橋中央
１０４０８｜13
０００００｜０
半田商業
（５回コールド）
（中）三浦、安形、渡邊－小林
（半）渡邉、石川－福田
【本】小林（中）