豊丘高1年の巴山さん 緑化ポスターで農水大臣賞

　国土緑化運動・育樹運動ポスタ－原画コンクール（国土緑化推進機構主催）で県立豊丘高校１年の巴山真緒さん（15）＝豊橋市東小鷹野４＝の作品が、上から２番目にあたる農林水産大臣賞に選ばれた。巴山さんは10日、市役所を訪れ、山西正泰教育長に受賞の喜びなどを語った。
　作品は昨年度、同市立東陵中学３年のときに出品した「木を植える子ども」。愛知県からは特選４人が推薦され、受賞した中学生の部には全国から２万８３２点が寄せられた。
　苗木を草原に植える少年を中央に描いたダイナミックな構図。みずみずしい濃淡の緑色で山々の遠近を表現した。
　幼稚園年中から絵画教室で腕を磨いてきた巴山さんは「子どもの優し気で、楽しそうな表情にこだわりました」と説明。植樹作業をする園芸部の姿や、母校のシンボル・ケヤキの木を参考にして昨夏、約３時間かけて完成させた。筆を執る前には、林業や農業など、人と緑の関わりについても調べたという。
　受賞に驚きを隠せず、「地球が緑豊かな星になるよう願って描きました。見た人に少しでも植樹について知ってもらえたらうれしい」と話している。
　山西教育長は「絵を描いている子たちに夢を与えてくれた」と受賞をたたえた。
（飯塚雪）