高校野球東愛知大会 豊橋中央-岡崎北

　豊橋中央は頼れる“マッスルキャプテン”が試合をつくった。普段は右翼手として４番を打つ杉田光平主将（３年）が、夏の県大会では初先発。岡崎北を相手に３回を１安打無失点に抑え、後続の投手にバトンを託した。
　夜間は豊橋市内のジムで外国人らに交じって筋力トレーニングに励み、その体型は美しい逆三角形。１安打に終わった前回の半田商業戦後に萩本将光コーチ（36）から「広背筋が使えてないから打てないんだ」と指摘され、11日にブルペンで投球練習を行った。力強い球に、樋口靖晃監督（46）から「練習も一番早く来て、一番遅くまでする気持ちのある子。そういう男に大事な試合を任せたかった」と、春の全三河以来のマウンドを託された。
　本職のバットではこの日、２打数無安打に終わったが、好投に仲間が応えてくれた。３回の中西の先制２点打を皮切りに、６回には打者一巡の猛攻で圧勝した。杉田は「きょうの投球で広背筋が使えたので、次はバッティングに生かしたい。すべての筋肉で表現して、勝利につなげたい」。最後の夏、鍛え上げた自慢の肉体はアドレナリン全開だ。
（由本裕貴）

３回戦
豊橋中央
００３１０８｜12
００００００｜０
岡崎北
（６回コールド）
（豊）杉田、中山、花井、渡邉－小林
（岡）永井、鈴木脩－小島