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豊橋美博の企画展「みかわの城」

会場に展示されている吉田城のジオラマ=豊橋市美術博物館で
会場に展示されている吉田城のジオラマ=豊橋市美術博物館で

 日本城郭協会制定の「続日本100名城」に選定された吉田城(豊橋市)など三河地方の城に焦点をあて、最新の研究成果や出土品などで城の魅力や戦国大名などを紹介する企画展「みかわの城-吉田城と天下人」が21日、豊橋市美術博物館で始まった。吉田城から出土したとされる「桐紋鬼瓦」や、清洲城の出土品「金箔押桐紋鬼瓦」も展示されている。
 同市文化財センターが企画。戦国時代の東三河の状況や、個性的な城が築かれた東・西三河の城などについて、発掘調査による皿などの出土品も交えながら、写真、図などで紹介している。
 吉田城は1497年に牧野古白が築城。徳川家康が吉田城を手に入れると、重臣筆頭の酒井忠次を城主とした。忠次は大きく改造し、技巧が凝らされた堀が市役所東庁舎、豊橋警察署などの敷地内で見つかっている。かつて織田信長が立ち寄ったり、宿泊したりもしている。
 同展では、近世の城郭は信長が生み出したことも説明し、土づくりの中世の城から、石垣と瓦ぶき建物(天守)のある安土城を紹介。近世の城郭を普及させたのは豊臣秀吉で、視覚的な効果を重視した権威の象徴だったという。
 初公開の吉田城「桐紋鬼瓦」も権威の象徴。城づくりの名手・池田輝政が城主だった時代(1590~1600年)の遺物で、豊臣政権下で吉田城、輝政が重要な城、大名だったことが浮かび上がる。
 同展は9月9日まで。観覧無料。期間中はイベントもあり、22日と最終日はギャラリートーク、29日は「グレート家康公葵武将隊」(岡崎市)が見参する「城まつり」、8月4日には「三河の城」報告会などが行われる。
(中村晋也)

 日本城郭協会制定の「続日本100名城」に選定された吉田城(豊橋市)など三河地方の城に焦点をあて、最新の研究成果や出土品などで城の魅力や戦国大名などを紹介する企画展「みかわの城-吉田城と天下人」が21日、豊橋市美術博物館で始まった。吉田城から出土したとされる「桐紋鬼瓦」や、清洲城の出土品「金箔押桐紋鬼瓦」も展示されている。
 同市文化財センターが企画。戦国時代の東三河の状況や、個性的な城が築かれた東・西三河の城などについて、発掘調査による皿などの出土品も交えながら、写真、図などで紹介している。
 吉田城は1497年に牧野古白が築城。徳川家康が吉田城を手に入れると、重臣筆頭の酒井忠次を城主とした。忠次は大きく改造し、技巧が凝らされた堀が市役所東庁舎、豊橋警察署などの敷地内で見つかっている。かつて織田信長が立ち寄ったり、宿泊したりもしている。
 同展では、近世の城郭は信長が生み出したことも説明し、土づくりの中世の城から、石垣と瓦ぶき建物(天守)のある安土城を紹介。近世の城郭を普及させたのは豊臣秀吉で、視覚的な効果を重視した権威の象徴だったという。
 初公開の吉田城「桐紋鬼瓦」も権威の象徴。城づくりの名手・池田輝政が城主だった時代(1590~1600年)の遺物で、豊臣政権下で吉田城、輝政が重要な城、大名だったことが浮かび上がる。
 同展は9月9日まで。観覧無料。期間中はイベントもあり、22日と最終日はギャラリートーク、29日は「グレート家康公葵武将隊」(岡崎市)が見参する「城まつり」、8月4日には「三河の城」報告会などが行われる。
(中村晋也)

会場に展示されている吉田城のジオラマ=豊橋市美術博物館で
会場に展示されている吉田城のジオラマ=豊橋市美術博物館で

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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