30年ぶり豊橋競輪場のバンク改修

　豊橋競輪場の競走路（バンク）が30年ぶりに全面改修され、28日、８カ月ぶりにレースが再開された。併せて夜間照明設備も整備し、今後、ミッドナイトやナイターも開催。場内では30日まで、リニューアルを記念したイベントも開かれている。
　同競輪場によると、１周４００㍍の新バンクについて、選手たちは「どの高さを走っても滑らかで、とても走りやすく、高速バンクになるに違いないですね」と話しているという。先行有利のレース展開が予測されている。
　今回の改修でバックスタンドもなくなったため、風がどう影響するかも注目されている。
　夜間照明は65本１３０基を設置、バンクだけを照らし、明かりが周囲に漏れない。客を入れず、インターネットのみで中継、車券販売をするミッドナイトや、場内で観戦でき、車券を買えるナイターを今年度下期から始める。
　２０２０年には、最高クラスのＧ１レースの初開催も控え、読売新聞杯全日本選抜を行う。
　この日はリニューアル記念の式典があり、昨年12月から改修工事などを進めてきた豊橋市の金田英樹副市長は「競輪場は69年が経ち、バンクの全面改修は30年ぶり。選手が走りやすいバンクとなり、競輪ファンを楽しませるスリリングなレース展開が期待される」とあいさつ。Ｇ１レースの開催に「成功に向け、職員一同で準備し、ますます愛される競輪場になるよう努力する」と述べた。
　今後開催するミッドナイトは人気があり、各地の競輪場の売上増に貢献。豊橋競輪場の職員は「競輪場に来ないお客さんも取り込める。魅力を増やし、オールドファンに加え、若い層にもファンを広げたい」と話している。
　一方、新バンクを舞台に始まったレースは、ＦⅡ「日刊スポーツ杯・ビバ！ノンノ菖蒲ちゃん賞　日本トーター賞争奪戦ガールズケイリン」。齊藤由紀選手、新人の田中千尋選手の豊橋をホームにする２人、注目の新人柳原真緒選手が出場している。
　久しぶりの本場開催で、先着で記念品のプレゼントもあり、この日は開場と同時に多くの競輪ファンらが訪れた。29日は野菜詰め放題（１回３００円）、移動動物園、菓子まきなどがある。30日までは「グルメ広場」も設けられている。
（中村晋也）