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新城市長篠城址史跡保存館で新城高女と学徒動員展

犠牲者の資料を展示する会場と山内さん=新城市長篠城址史跡保存館で
犠牲者の資料を展示する会場と山内さん=新城市長篠城址史跡保存館で
故中野千鶴子さんの遺品
故中野千鶴子さんの遺品

 太平洋戦争中にあった豊川海軍工廠(しょう)への空襲で犠牲となった新城高等女学校の生徒と学徒動員について紹介する特別展が、新城市長篠城址史跡保存館で開かれている。学校生活や爆撃で亡くなった生徒22人への慰霊など134点を展示し、平和の尊さを伝えている。27日まで。
 同女学校は現在の県立新城高校の前身。1944(昭和19)年に県の学徒動員要請を受けて同工廠へ動員を始め、爆撃を受けた際には同校からは4年生120人が働いていた。
 会場では犠牲となった第32回生22人の顔写真や、空襲翌日の8月8日に亡くなった故中野千鶴子さんが着ていたセーラー服、もんぺ、肩掛けカバンなどを出品。31回生で同市大野の女性(91)が爆撃の当時を回想して描いたデッサンも見られる。
 また犠牲者の慰霊に尽力した当時の引率教師・浅見巌さんの活動も紹介している。
 工廠以外のものでは同女学校の音楽教師を退職して旅館さくら別館の女将(おかみ)となった小田嶋ミツさんも取り上げ、52年に同旅館を訪れた歌人柳原白蓮が詠んだ短歌を展示している。
 1年以上前から遺族や関係者らを取材してきた同館の山内祥一さん(64)は「犠牲になった女子生徒たちが生きた証しと共に平和を思う大切さを伝えられたら」と話している。
 入館料は高校生以上210円、小中学生100円。開館時間は午前9時から午後5時まで。
(安藤聡)

 太平洋戦争中にあった豊川海軍工廠(しょう)への空襲で犠牲となった新城高等女学校の生徒と学徒動員について紹介する特別展が、新城市長篠城址史跡保存館で開かれている。学校生活や爆撃で亡くなった生徒22人への慰霊など134点を展示し、平和の尊さを伝えている。27日まで。
 同女学校は現在の県立新城高校の前身。1944(昭和19)年に県の学徒動員要請を受けて同工廠へ動員を始め、爆撃を受けた際には同校からは4年生120人が働いていた。
 会場では犠牲となった第32回生22人の顔写真や、空襲翌日の8月8日に亡くなった故中野千鶴子さんが着ていたセーラー服、もんぺ、肩掛けカバンなどを出品。31回生で同市大野の女性(91)が爆撃の当時を回想して描いたデッサンも見られる。
 また犠牲者の慰霊に尽力した当時の引率教師・浅見巌さんの活動も紹介している。
 工廠以外のものでは同女学校の音楽教師を退職して旅館さくら別館の女将(おかみ)となった小田嶋ミツさんも取り上げ、52年に同旅館を訪れた歌人柳原白蓮が詠んだ短歌を展示している。
 1年以上前から遺族や関係者らを取材してきた同館の山内祥一さん(64)は「犠牲になった女子生徒たちが生きた証しと共に平和を思う大切さを伝えられたら」と話している。
 入館料は高校生以上210円、小中学生100円。開館時間は午前9時から午後5時まで。
(安藤聡)

犠牲者の資料を展示する会場と山内さん=新城市長篠城址史跡保存館で
犠牲者の資料を展示する会場と山内さん=新城市長篠城址史跡保存館で
故中野千鶴子さんの遺品
故中野千鶴子さんの遺品

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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