東三河広域経済連合会 蒲郡で全体会議

　東三河の商工会議所、商工会、自治体でつくる東三河広域経済連合会（神野吾郎会長）の全体会議は６日、蒲郡市三谷町のホテル明山荘で開かれた。東三河で起業した３社の取り組み報告を受けて、起業家支援と新規事業創出に向けて各団体ごとに行っている支援策の連携や一本化の必要性を考えた。
　起業家からは求人、生活情報メディア事業などを展開するタスキ（豊橋市）の種田憲人代表、豊橋に生産拠点を設けて帆前掛けの生産に取り組むエニシング（東京都）の西村和弘社長、ベビー寝具製造をするフィセル（蒲郡市）の清水秀治社長が報告。
　西村社長は昔からの技術を今に伝えようと豊橋に生産拠点を設けたことをや、海外の展示会に出展して好評を得て
いることを発表。「東三河は明治から伝わる手仕事が残っている。食と自然も魅力的なものがあるため、地域資源を磨き直していくのも必要では」と提案した。
　また清水社長は少子化時代に対応しようと赤ちゃん向けの繊維製品づくりの取り組み、種田代表は「地域の課題を解決しようとその地にある資源を活用した起業は十分に成り立つ。東三河での起業文化をつくっていきたい」と語った。
　松井孝悦・豊橋商議所副会頭は「東三河地域では個々で創業や起業家支援が行われているが、取り組みの連携が足りない」とし、「東三河として支援と育成メニューを再構築し、情報発信が必要」と説いた。
　神野会長は「２０２０年東京五輪後を見据えて東三河でも産業発展を考えなければならない。その下地をつくっていきたい」とあいさつした。
（安藤聡）