安田大サーカス団長が豊川で講演

　「第９回豊川市安全なまちづくり推進大会」が17日、豊川市文化会館であり、お笑い芸人トリオ安田大サーカスの団長安田さんによる講演「団長安田の自転車交通安全」が開かれ、市民ら約１０００人が来場した。
　自転車ロードレースを趣味とする団長安田さんは、２０１５年のトライアスロン大会で自転車の走行中に転倒して頭を強く打ち、ドクターヘリで救急搬送された。ヘルメットをかぶっていたため10日ほどで仕事に復帰できたが、この事故を機に交通安全に関する講演を行っている。
　妻が豊川市御津町出身ということで、この日は朝に県営東三河ふるさと公園を走ってきた団長安田さん。３年前に頭部を負傷した際、医師から後遺症がある可能性を指摘されていたことを明かして「お子さんには必ずヘルメットを着用させてほしい。大丈夫かなと思っても、病院に行くことが大事」と呼び掛けた。
　また、実際に自転車にまたがり、適正なサドルの高さや反射板の位置や色、歩道を通行する際はすぐ停まれるスピードで徐行する大切さもアドバイス。「道路はみんなのもの。車に乗る人も含めて、みんなが譲り合う精神を持つことが事故の減少につながる」と訴えた。
　講演前には交通安全や犯罪防止活動に取り組む個人３人、８団体、５事業所に山脇実市長から感謝状が贈られた。受賞者は次の皆さん。
　個人＝朝日成計、小森弘己、水野美智江▽団体＝三蔵子小学校安全なまちづくり推進協議会、代田小学校区安全なまちづくり推進協議会、小坂井見回りパトロール隊、学校法人岡本学園豊川幼稚園、豊川市立豊川小学校、豊川市立東部中学校、桜木小学校区防犯パトロールボランティア隊▽事業所＝タカラ自動車学校、中部電力豊川営業所、豊川信用金庫、シロキ工業、成田製作所御津工場
（由本裕貴）