豊橋吉田方中でチャリティー演奏会

　豊橋市立吉田方中学校の吹奏楽部や生徒会などが18日、豪雨被災者の助けになればと「西日本豪雨チャリティーコンサート」を同校体育館で開いた。地域住民など多くの観客が集まり、生徒らの演奏などを楽しみ、募金活動に協力した。
　甚大な被害に遭った西日本の人たちの力になれないかと吹奏楽部の生徒が発案、生徒会が協力してコンサート開催に至った。賛同の輪はボランティア部やコンピュータ部、美術部、女子バレーボール部にも広がり、防災に関する発表やダンス、ポスター制作などでイベントを盛り上げた。
　詰め掛けた観客約２５０人を前に、吹奏楽部の生徒らは定番のクラシック音楽からポップス、演奏と合唱の「Ｂｅｌｉｅｖｅ」などの曲をはつらつと披露した。
　同コンサートを発案した吹奏楽部前部長の３年・戸澤莉子さんは、「今日来てくれた地域の皆さんに笑顔になってもらえるように、心を動かせるように演奏します。今回募った義援金で被災者の方々に少しでも笑顔になってもらえたらうれしいです」と話した。
　新部長の２年・杉本成南さんも「いい思いをして帰っていただきたい。精いっぱい演奏します」と話した。
　中村則夫校長は「（生徒たちが）募金を集めるためにチャリティーコンサートをすると言い出せたこと、動き出せたことが本当にうれしい」と語り、生徒らの自主性と実行力を称賛した。
（井嶋義典）