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豊川で戦争遺跡保存全国シンポ開幕

市内外から大勢の人が参加した戦争遺跡保存全国シンポジウム=豊川市勤労福祉会館で
市内外から大勢の人が参加した戦争遺跡保存全国シンポジウム=豊川市勤労福祉会館で
県内に残された記念碑の視点で戦争を語る伊藤氏=同
県内に残された記念碑の視点で戦争を語る伊藤氏=同

 戦争遺跡保存全国ネットワークによる「第22回戦争遺跡保存全国シンポジウム愛知豊川大会」(東愛知新聞社後援)が18日、豊川市内で開幕した。6月9日の豊川海軍工廠(しょう)平和公園の開園にちなんで、豊川市では初開催。市内外から関係者や一般市民が集まり、あす20日までの3日間にわたり戦争や遺跡保存を考える。
 初日は市勤労福祉会館で全体集会が開かれ、約150人が出席した。
 名古屋市教育委員会の学芸員・伊藤厚史氏が「愛知県の戦争記念碑からみた戦争と国民」の演題で記念講演。国民の戦意高揚のため、当時の政府や軍隊が県内各地に展示した戦利品や廃兵器、軍人や天皇の像、凱旋(がいせん)門や令旨碑などを紹介し、今後も戦争の実像を後世に伝えていくための調査や視点を投げかけた。基調報告では、戦争遺跡保存全国ネットワーク共同代表の出原恵三氏が全国での遺跡の保護や調査、保存運動の現状を伝えた。
 地域報告では、20年以上も前から平和公園の開園に向けて活動してきた「豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会」の伊藤泰正会長が、開園までの経緯などを報告。まだ遺跡が残る公園東側6㌶の工業用地化などを課題に挙げ、今後は公園化されていない部分の保存活用などを市に要請していく方針を示し「若い人にも入ってもらい、若い知恵で新しい風を吹かせてほしい」と期待した。
 きょう19日は同館で、遺跡保存運動の現状と課題などをテーマに分科会を実施。あす20日はバスツアーで平和公園と関連施設、渥美半島の遺跡を見学する。
 愛知県では2008年の名古屋市大会以来10年ぶりの開催で、来年は熊本市で予定している。
(由本裕貴)

 戦争遺跡保存全国ネットワークによる「第22回戦争遺跡保存全国シンポジウム愛知豊川大会」(東愛知新聞社後援)が18日、豊川市内で開幕した。6月9日の豊川海軍工廠(しょう)平和公園の開園にちなんで、豊川市では初開催。市内外から関係者や一般市民が集まり、あす20日までの3日間にわたり戦争や遺跡保存を考える。
 初日は市勤労福祉会館で全体集会が開かれ、約150人が出席した。
 名古屋市教育委員会の学芸員・伊藤厚史氏が「愛知県の戦争記念碑からみた戦争と国民」の演題で記念講演。国民の戦意高揚のため、当時の政府や軍隊が県内各地に展示した戦利品や廃兵器、軍人や天皇の像、凱旋(がいせん)門や令旨碑などを紹介し、今後も戦争の実像を後世に伝えていくための調査や視点を投げかけた。基調報告では、戦争遺跡保存全国ネットワーク共同代表の出原恵三氏が全国での遺跡の保護や調査、保存運動の現状を伝えた。
 地域報告では、20年以上も前から平和公園の開園に向けて活動してきた「豊川海軍工廠跡地保存をすすめる会」の伊藤泰正会長が、開園までの経緯などを報告。まだ遺跡が残る公園東側6㌶の工業用地化などを課題に挙げ、今後は公園化されていない部分の保存活用などを市に要請していく方針を示し「若い人にも入ってもらい、若い知恵で新しい風を吹かせてほしい」と期待した。
 きょう19日は同館で、遺跡保存運動の現状と課題などをテーマに分科会を実施。あす20日はバスツアーで平和公園と関連施設、渥美半島の遺跡を見学する。
 愛知県では2008年の名古屋市大会以来10年ぶりの開催で、来年は熊本市で予定している。
(由本裕貴)

市内外から大勢の人が参加した戦争遺跡保存全国シンポジウム=豊川市勤労福祉会館で
市内外から大勢の人が参加した戦争遺跡保存全国シンポジウム=豊川市勤労福祉会館で
県内に残された記念碑の視点で戦争を語る伊藤氏=同
県内に残された記念碑の視点で戦争を語る伊藤氏=同

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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