豊橋ベンチャークラブ 19年の活動に幕

　今月末をもって19年にわたる活動に終止符を打つ、地元女性社会奉仕団体「豊橋ベンチャークラブ」（鈴木ゆき会長）の「終結むすびの会」が24日、豊橋市駅前大通のホテルアークリッシュ豊橋で開かれた。会員や卒業生、スポンサーの国際ソロプチミスト豊橋・豊橋ポート両会員、奥広子・国際ソロプチミスト日本ベンチャーリジョンガバナーら関係者約１００人が出席、今日までの活動を振り返り、幕を閉じた。
　同クラブは１９９９年７月１日、国内17番目のクラブとして誕生。東三河５市への図書寄贈、インターナショナルフェスティバル参加など継続事業のほか、周年次にはチャリティーコンサートや記念講演会など行ってきた。今年８月末日で国際ソロプチミスト日本中央ベンチャーリジョンが終結するため、同クラブも今後について議論を重ねてきたが、同様に活動を終結させる道を選んだ。
　むすびの会では物故者への黙祷の後、鈴木会長があいさつ。終結への経緯を説明すると共に、「これまで私共の活動にご理解を賜り、温かく見守り支えていただきましたこと、会員一同感謝の気持ちでいっぱいです。私たち豊橋ベンチャークラブに活動する機会を与えて下さった関係者様に心より御礼申し上げます」と周囲に感謝した。
　来賓あいさつに続き、終結記念の寄贈式が行われ、同クラブからダウン症の書家・金澤翔子さんの書「笑顔」（１３００㍉×６００㍉）をこども未来館ここにこと豊橋市立くすのき特別支援学校へ１点ずつ寄贈。「未来を担う子どもたちの心を豊かに育んでいってもらいたい」との思いから書を選んだもので、「笑顔あふれる未来に」との願いを込めて「笑顔」の２字を依頼したもの。久松実館長、山川恭子校長の前で額装された作品が披露され、山西正泰・市教育長から鈴木会長に感謝状が手渡された。
　また、豊橋市国際交流協会にオーディオ機器等一式の寄贈を行ったほか、北設楽郡の全小学校と公立図書館計12カ所へ行った図書寄贈（各６冊）についても報告。同クラブは長年図書寄贈を行ってきたが、北設楽郡だけ実施したことがなかったことから、これまで贈ってきた図書の中から６冊を寄贈したという。
　寄贈後の食事会では、出席者がクラブの思い出を語り合い、会員のこれまでの活動を労った。
（田中博子）