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愛大「食農環境コース」開設祝賀シンポ

食農環境コースに期待することなどを議論したシンポジウム=愛知大学豊橋キャンパスで
食農環境コースに期待することなどを議論したシンポジウム=愛知大学豊橋キャンパスで

 愛知大学豊橋キャンパスの地域政策学部に今年4月、食農環境コースが開設されたことを祝賀・記念するシンポジウムが16日、同キャンパスで開かれ、2015年に農学部を開設した龍谷大学の前副学長・佐藤研司氏が基調講演を行い農学部と地域との関係性を語り、6氏が参加したパネルディスカッションでは、同コースへの期待の声が寄せられた。
 同大のOBらでつくり大学へ農学系学部の新設を提言した「みらい塾」(土井義昭塾長)などが、同コースが地域と連携していくためには何が必要かを議論してもらおうと企画した。
 基調講演で佐藤氏は、農学部と地域の関係性について「理工学部のように先方から何を解決してほしいかの依頼は大学に来ない。さまざまな場面で、大学ができることを地域に提案していくことが大切」と龍谷大の経験を踏まえて述べ、その上で「農家などで実習を行った学生が、地域農業の課題解決へ向けたパイプ役になっている。学生を通して大学と地域の農家が連携していくことが重要」と語った。
 パネルディスカッションには、大学関係者や農業法人代表、地域の経済界から6氏が出席。うち地域政策学部長の岩崎正弥氏は「生産者と消費者をつなぐ役割を果たす人材育成が食農環境コースの目指すもの」と力説。
 東三河広域経済連合会会長の神野吾郎氏は「農業の六次産業化がうまくいかない理由は、効率化優先の中で生産者と消費者が分離されていること」と指摘し、「東三河は農業や畜産が盛んな地域。このポテンシャルを生かして、国内はもとより世界から東三河の食を求めて大勢が訪れる地域になる可能性を秘める」とし、「生産者と消費者を結ぶための人材育成を食農環境コースに期待している」と語った。
(竹下貴信)

 愛知大学豊橋キャンパスの地域政策学部に今年4月、食農環境コースが開設されたことを祝賀・記念するシンポジウムが16日、同キャンパスで開かれ、2015年に農学部を開設した龍谷大学の前副学長・佐藤研司氏が基調講演を行い農学部と地域との関係性を語り、6氏が参加したパネルディスカッションでは、同コースへの期待の声が寄せられた。
 同大のOBらでつくり大学へ農学系学部の新設を提言した「みらい塾」(土井義昭塾長)などが、同コースが地域と連携していくためには何が必要かを議論してもらおうと企画した。
 基調講演で佐藤氏は、農学部と地域の関係性について「理工学部のように先方から何を解決してほしいかの依頼は大学に来ない。さまざまな場面で、大学ができることを地域に提案していくことが大切」と龍谷大の経験を踏まえて述べ、その上で「農家などで実習を行った学生が、地域農業の課題解決へ向けたパイプ役になっている。学生を通して大学と地域の農家が連携していくことが重要」と語った。
 パネルディスカッションには、大学関係者や農業法人代表、地域の経済界から6氏が出席。うち地域政策学部長の岩崎正弥氏は「生産者と消費者をつなぐ役割を果たす人材育成が食農環境コースの目指すもの」と力説。
 東三河広域経済連合会会長の神野吾郎氏は「農業の六次産業化がうまくいかない理由は、効率化優先の中で生産者と消費者が分離されていること」と指摘し、「東三河は農業や畜産が盛んな地域。このポテンシャルを生かして、国内はもとより世界から東三河の食を求めて大勢が訪れる地域になる可能性を秘める」とし、「生産者と消費者を結ぶための人材育成を食農環境コースに期待している」と語った。
(竹下貴信)

食農環境コースに期待することなどを議論したシンポジウム=愛知大学豊橋キャンパスで
食農環境コースに期待することなどを議論したシンポジウム=愛知大学豊橋キャンパスで

カテゴリー:社会・経済

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