厚労大臣感謝状受賞の伊藤さん豊川市長表敬

　公益財団法人健康・体力づくり事業団の創立40 周年記念事業で、厚生労働大臣感謝状を授与された豊川市の健康運動指導士・伊藤聖子さん（52）が19日、市役所を訪れ山脇実市長に喜びを報告した。「はじまりの体操」の考案などの活躍が評価され、市内では初の受賞となった。
　国民の健康・体力づくりに関して正しい知識の普及啓発・養成に功労があった人に贈られ、今回は全国で27人に授与。市から推薦されていた伊藤さんは県内でただ１人の受賞者となった。
　１９９２（平成４）年に健康運動指導士、その２年後には県健康づくりリーダーの資格を取得した伊藤さんは県健康づくり振興事業団などの役員を長年務め、研修や指導者の育成に尽力。市内でも保健センターと連携して糖尿病対策や健康運動推進委員の指導など、四半世紀にわたって活動してきた。
　市制施行70周年の２０１３年には、山登りをイメージした「はじまりの体操」を考案。翌年の県体操協会主催「第45回健康のための体操発表会」では市民１５０人と共に発表し、会長賞に輝いた。自前のスタジオも構えており、普段はジャージ姿で地域の高齢者や障害児者らに体操の普及も行っている。
　伊藤さんは「受賞できて感謝の気持ちでいっぱいだけど、これを機にもっと周りに還元しなくちゃという気持ちもある。自宅から歩ける距離に運動ができる拠点を増やすなどして、地元で健康づくりの輪を広げていきたい」と意気込んだ。
（由本裕貴）