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平和公園で豊川代田小児童に戦争体験語る

グループのメンバーから空襲に関する資料を贈られた代田小の児童ら=豊川市平和交流館で
グループのメンバーから空襲に関する資料を贈られた代田小の児童ら=豊川市平和交流館で

 豊川市の豊川海軍工廠(しょう)空襲に関連した研究を行う「諏訪・市田の被爆を記録し後世に伝えるグループ」(野本弘幸代表)は3日、工廠跡地に開園した平和公園の平和交流館で、園内見学に訪れた近隣の代田小学校の6年生77人に戦争体験を語った。
 当時、八南小2年だった石川勝之助さん(80)=神奈川県藤沢市=が、工廠への空襲で同級生2人を含む児童23人が亡くなったことを紹介。学校葬に参列した時の様子や、夏休みが明けると死亡した児童の机に花が供えられていたことを振り返った。「日本は平和だが、外国では爆弾が落ちたり銃の撃ち合いをしている。二度と戦争なんかしないように、将来を担うみんなが食い止めてほしい」と呼び掛けた。
 野本代表らメンバーは、諏訪地区における爆弾の着弾ポイントを記した地図や、犠牲者23人の名簿、当時小学生だった人たちの文集や手記を教材として児童に贈呈。当時、飢えをしのぐために食べていた椎の実を贈るメンバーもいた。
 被爆した地区が校区に入る代田小学校では毎年秋、学習発表会で工廠の生活などを描いた演劇「ああ、豊川海軍工廠」を披露している。小林由弥君は「いただいた貴重な資料を生かして、平和の大切さをしっかり伝えていきたい」と話した。
(由本裕貴)

 豊川市の豊川海軍工廠(しょう)空襲に関連した研究を行う「諏訪・市田の被爆を記録し後世に伝えるグループ」(野本弘幸代表)は3日、工廠跡地に開園した平和公園の平和交流館で、園内見学に訪れた近隣の代田小学校の6年生77人に戦争体験を語った。
 当時、八南小2年だった石川勝之助さん(80)=神奈川県藤沢市=が、工廠への空襲で同級生2人を含む児童23人が亡くなったことを紹介。学校葬に参列した時の様子や、夏休みが明けると死亡した児童の机に花が供えられていたことを振り返った。「日本は平和だが、外国では爆弾が落ちたり銃の撃ち合いをしている。二度と戦争なんかしないように、将来を担うみんなが食い止めてほしい」と呼び掛けた。
 野本代表らメンバーは、諏訪地区における爆弾の着弾ポイントを記した地図や、犠牲者23人の名簿、当時小学生だった人たちの文集や手記を教材として児童に贈呈。当時、飢えをしのぐために食べていた椎の実を贈るメンバーもいた。
 被爆した地区が校区に入る代田小学校では毎年秋、学習発表会で工廠の生活などを描いた演劇「ああ、豊川海軍工廠」を披露している。小林由弥君は「いただいた貴重な資料を生かして、平和の大切さをしっかり伝えていきたい」と話した。
(由本裕貴)

グループのメンバーから空襲に関する資料を贈られた代田小の児童ら=豊川市平和交流館で
グループのメンバーから空襲に関する資料を贈られた代田小の児童ら=豊川市平和交流館で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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