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豊橋市役所で「帆前掛け」展示

帆前掛けの歴史について来場者に説明する杉江委員長(手前)=豊橋市役所で
帆前掛けの歴史について来場者に説明する杉江委員長(手前)=豊橋市役所で

 豊橋市の伝統産業「帆前掛け」の歴史や文化を紹介するイベント「市役所まるっと豊橋帆前掛けミュージアム」が10日、同市役所で始まった。デザイン性豊かな約50点を展示したほか、窓口では市職員も着用し、丈夫で暖かい帆前掛けのPRに一役買っている。
 イベントは、帆前掛け専用の織物工場「芳賀織布工場」(同市往完町)をはじめ、「完和萬染」(同市中柴町)や帆前掛けの海外展開を手掛ける東京の販売店「エニシング」などからなる「ニッポンの前掛け展実行委員会」が開催。歴史や現状を知ってもらおうと、市内の地域活性化コンサルタント会社の内浦有美社長が企画した。
 飾られているのは、完和萬染が収蔵していたものを中心に戦後から現在までに製造された帆前掛け。60~80年代に市内で作られた福岡県の酒造メーカーや茨城県の卸売市場の帆前掛け、戦前から同市で製造し、米国やハワイへ輸出されていた「ICHIBAN COOK―SAN」と白で染め抜かれた歴史を感じる品も並ぶ。
 定番の藍色だけでなく、鮮やかなピンクや人気キャラクターがプリントされたもの、ロンドンやシカゴのレストランで使われる帆前掛けなども展示し、美しくクールなデザイン工芸として国内外から注目が集まる一端が見られる。
 イベントでは、新たに豊橋名物の市内電車や伝統的な手筒花火などをあしらった帆前掛けも7種類製作。職員らが腰に巻き、窓口で応対しているほか、同市のほの国百貨店などで販売している。価格は3800円(税別)で数量限定。
 母親と訪れた豊橋特別支援学校3年の本田夢乃さん(15)は「豊橋が産地だと初めて知り、すごいと思った。技術が続いていってほしい」と話した。
 杉江秀介委員長(85)=完和萬染社長=は「豊橋の若者たちが帆前掛けの技術や文化を知るきっかけになってほしい」と多くの来場を呼び掛けている。
 イベントは20日まで。観覧無料。
(飯塚雪)

 豊橋市の伝統産業「帆前掛け」の歴史や文化を紹介するイベント「市役所まるっと豊橋帆前掛けミュージアム」が10日、同市役所で始まった。デザイン性豊かな約50点を展示したほか、窓口では市職員も着用し、丈夫で暖かい帆前掛けのPRに一役買っている。
 イベントは、帆前掛け専用の織物工場「芳賀織布工場」(同市往完町)をはじめ、「完和萬染」(同市中柴町)や帆前掛けの海外展開を手掛ける東京の販売店「エニシング」などからなる「ニッポンの前掛け展実行委員会」が開催。歴史や現状を知ってもらおうと、市内の地域活性化コンサルタント会社の内浦有美社長が企画した。
 飾られているのは、完和萬染が収蔵していたものを中心に戦後から現在までに製造された帆前掛け。60~80年代に市内で作られた福岡県の酒造メーカーや茨城県の卸売市場の帆前掛け、戦前から同市で製造し、米国やハワイへ輸出されていた「ICHIBAN COOK―SAN」と白で染め抜かれた歴史を感じる品も並ぶ。
 定番の藍色だけでなく、鮮やかなピンクや人気キャラクターがプリントされたもの、ロンドンやシカゴのレストランで使われる帆前掛けなども展示し、美しくクールなデザイン工芸として国内外から注目が集まる一端が見られる。
 イベントでは、新たに豊橋名物の市内電車や伝統的な手筒花火などをあしらった帆前掛けも7種類製作。職員らが腰に巻き、窓口で応対しているほか、同市のほの国百貨店などで販売している。価格は3800円(税別)で数量限定。
 母親と訪れた豊橋特別支援学校3年の本田夢乃さん(15)は「豊橋が産地だと初めて知り、すごいと思った。技術が続いていってほしい」と話した。
 杉江秀介委員長(85)=完和萬染社長=は「豊橋の若者たちが帆前掛けの技術や文化を知るきっかけになってほしい」と多くの来場を呼び掛けている。
 イベントは20日まで。観覧無料。
(飯塚雪)

帆前掛けの歴史について来場者に説明する杉江委員長(手前)=豊橋市役所で
帆前掛けの歴史について来場者に説明する杉江委員長(手前)=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済

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