豊川市更生保護サポートセンター移転開所式

　豊川市平尾町のゆうあいの里ふれあいセンターで１日、豊川更生保護サポートセンターの移転開所式が行われた。
　同センターは豊川保護区保護司会（鳥山健司会長）の保護司が駐在し、保護観察を受けている人の立ち直りを支援したり、犯罪や非行防止の啓発活動などを行う機関で、２０１２（平成24）年７月に県内４カ所のセンターとして小坂井支所内に設置。しかし小坂井地区の公共施設再編整備により、今回ふれあいセンター内に移転した。
　２階には事務室や書庫を置き、１階の相談室では個別の面談にも対応できる。毎週火・水・金曜の午前10時から午後４時まで運営し、保護司57人が更生保護女性会、協力雇用主会とも連携して更生保護活動に努める。昨年度までに全国８８６カ所の保護区のうち５０１カ所に設置され、東三河では豊橋市と蒲郡市にも置かれている。
　鳥山会長は「保護司の資質向上にも有意義な場所となるはず。再犯防止の切り札になると期待している」と話し、山脇実市長は「市民が安心して暮らすためにも各機関の連携が必要」とあいさつ。ゆうあいの里には市民が利用する入浴施設もあることから、名古屋保護観察所の杉山多恵所長は「保護の対象者がいろんな人と交流できる場になるのでは」と期待した。
（由本裕貴）