国登録有形文化財を特別公開

18日に東三河８施設
　県内の国登録有形文化財所有者でつくる愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会＝愛知登文会、名古屋市＝は18日、新城市大野の大野宿鳳来館など東三河８施設で特別公開を行う。
　大野宿鳳来館は、１８９６（明治29）年に東三河最初の民間銀行として設立された大野銀行の本館。１９２５年に鉄筋コンクリート造で建て替えられた。玄関が角地に配置され、ひさしにメダリオン（円形装飾）を施すなど威風堂々とした建築様式が特徴で２００９年に「国土の歴史的景観に寄与している」として、西側の土蔵と旧料亭菊水とともに国登録有形文化財になった。
　現在は、購入した「スエヒロ産業」（同市富栄）が修理修復や改装工事の後に喫茶店とギャラリーの「大野宿美術珈琲　鳳来館」として再利用している。
　当日は午前10時半と午後１時半の２回、地元の菅沼昭博さんが鳳来館と旧料亭菊水について建物の解説をする。
　東三河ではこのほか、特別公開するのは豊橋市公会堂（豊橋市八町通２）で午後１時半と午後３時に鈴木宏始氏が解説▽豊橋市民俗資料収蔵室（同市多米町）で午前11時半と午後３時に山田章氏が解説。午前９時半から午後４時まで自由見学▽下条旧ポンプ室・大江川水道橋（同市下条西町）で午前10時から廣畑節子氏が解説（要予約）▽小鷹野旧ポンプ室・多米旧配水池（同市東小鷹野２）で午後１時15分と３時から望月昭氏が解説（要予約）▽トヨテック本社社屋（豊川市西豊町）で午前10時と午後１時半から成田靖司氏が解説（要予約）。午前10時から午後４時まで自由見学▽白井家住宅（同市国府町）で午前10時から午後４時まで自由見学と小川芳範氏による解説－となっている。
　問い合わせおよび予約は（０５２・２４２・３２６２）へ。
（安藤聡）