豊川で米国・キュ市使節団歓迎

　豊川市は15日、市総合体育館前にあるキュパティーノ広場で、米国カリフォルニア州キュパティーノ市市民使節団の歓迎セレモニーと、同市との姉妹都市提携40周年を祝う記念石碑の除幕式を行った。
　前日14日に来日した市民使節団は、キュパ市のダーシー・ポール市長をはじめとする36人。このうち19人が初来訪となる。20日までの市内滞在中、関谷醸造での酒造り見学や豊川稲荷秋季大祭でのちょうちん火入れ、いなり寿司作り体験などを予定する。19日には手筒花火などを観賞する市民交流会も行われる。
　７月には豊川市の市民使節団がキュパ市を訪問しており、この時と含めて過去５回訪問した山脇実市長は「皆さまとの再会はまるで懐かしい旧友との再会。両市の交流はよりお互いを知り、友好関係を深める重要な機会で、親から子へ、さらには孫へと引き継がれていることを実感する」とあいさつした。
　また、両市が１９７８（昭和53）年に姉妹都市提携を結んでから今年で40年になるのを記念した石碑が登場。キュパティーノ広場西側に、両市の位置を示す世界地図と桜の模様が彫られ、「40年間の友情を記念して」などと記された碑が披露され、大きな拍手に包まれた。キュパ市の市役所前にも同様の記念碑が設置されており、ポール市長は「２つの碑は海を隔て何千マイルも離れているのに、私たちの友情が続いていくことを示してくれている」と話した。
　この日は豊川海軍工廠（しょう）平和公園や、乗本畳店での畳作り、20日まで開催中のプリオでのキュパティーノ展を見学。夜は市民プラザで歓迎会も開かれ、日本舞踊や三味線などの日本文化に触れた。
（由本裕貴）