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「がまキューブ」現状報告会

報告する西尾教授=愛知工科大学で
報告する西尾教授=愛知工科大学で
電波の受信状況を確認する学生ら=同(提供)
電波の受信状況を確認する学生ら=同(提供)

 私立愛知工科大学(蒲郡市西迫町)は13日、同大学などで製作した超小型衛星「AUTcube2」(愛称・がまキューブ)が宇宙へ打ち上げられた後の現状報告会を開いた。衛星は10月29日にH2Aロケットに搭載されて種子島宇宙センターから出発したが「現時点では衛星からの電波を確認できていない。電源の不具合がある可能性が高い」と説明した。
 衛星は同大学工学部電子制御・ロボット工学科の西尾正則教授(63)が提案した取り組み。1辺が10㌢の立方体となる超小型衛星にLED電球、魚眼カメラ、太陽電池などを搭載。LEDを発光させて「目で見る人工の星」とさせるほか、地球で映像受信して宇宙映像を見られるようするなどのプロジェクトがある。
 衛星はJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットに他の大学が製作した人工衛星と相乗りして10月29日午後1時8分に打ち上げられ、50分後に分離した。アメリカとカナダのレーダー監視では、衛星とみられる軌道が確認されているという。
 愛知工科大学では打ち上げ直後から11月3日まで昼と深夜の2回、現在は日中に衛星からの電波を探査しているが、いずれも確認できていない。
 同大学で開かれた報告会で西尾教授は「分離されてから電源が入るようにしたが、電波が確認できない。電源スイッチと電源制御回路で不具合が生じている可能性がある」と説明。「人工の星はいつ光るのかという声がある。期待に応えれらなくて悔しい」と語った。
 西尾教授は「宇宙での寒暖差などによる影響で電源が入る可能性もある」として日中の調査を継続していくとした。
(安藤聡)

 私立愛知工科大学(蒲郡市西迫町)は13日、同大学などで製作した超小型衛星「AUTcube2」(愛称・がまキューブ)が宇宙へ打ち上げられた後の現状報告会を開いた。衛星は10月29日にH2Aロケットに搭載されて種子島宇宙センターから出発したが「現時点では衛星からの電波を確認できていない。電源の不具合がある可能性が高い」と説明した。
 衛星は同大学工学部電子制御・ロボット工学科の西尾正則教授(63)が提案した取り組み。1辺が10㌢の立方体となる超小型衛星にLED電球、魚眼カメラ、太陽電池などを搭載。LEDを発光させて「目で見る人工の星」とさせるほか、地球で映像受信して宇宙映像を見られるようするなどのプロジェクトがある。
 衛星はJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットに他の大学が製作した人工衛星と相乗りして10月29日午後1時8分に打ち上げられ、50分後に分離した。アメリカとカナダのレーダー監視では、衛星とみられる軌道が確認されているという。
 愛知工科大学では打ち上げ直後から11月3日まで昼と深夜の2回、現在は日中に衛星からの電波を探査しているが、いずれも確認できていない。
 同大学で開かれた報告会で西尾教授は「分離されてから電源が入るようにしたが、電波が確認できない。電源スイッチと電源制御回路で不具合が生じている可能性がある」と説明。「人工の星はいつ光るのかという声がある。期待に応えれらなくて悔しい」と語った。
 西尾教授は「宇宙での寒暖差などによる影響で電源が入る可能性もある」として日中の調査を継続していくとした。
(安藤聡)

報告する西尾教授=愛知工科大学で
報告する西尾教授=愛知工科大学で
電波の受信状況を確認する学生ら=同(提供)
電波の受信状況を確認する学生ら=同(提供)

カテゴリー:社会・経済

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