とよはし映画祭 「クソ野郎と美しき世界」で幕開け

　豊橋市で来年３月８日から３日間開催される「ええじゃないか　とよはし映画祭２０１９」のオープニング作品が決定し、13日、同祭実行委員会から発表された。豊橋ふるさと大使で映画監督の園子温さん（豊川市出身）も監督を務めた「クソ野郎と美しき世界」。他に今年最大の話題作「カメラを止めるな！」、豊橋で何度もロケをしている福澤克雄監督が手掛けた「祈りの幕が下りる時」が上映作品の一部として決まった。
　映画祭は３回目を迎え、会場は同市の穂の国とよはし芸術劇場プラット主ホール・アートスペースなど。これまで同様に同祭ディレクターを務める園監督の作品が幕開けを飾る。
　「クソ野郎－」は今年４月に２週間限定で公開されたが、豊橋は初上映となる。四つのストーリーで構成され、園監督はエピソード１「ピアニストを撃つな！」の監督、脚本を手掛け、公会堂など豊橋でも撮影した。浅野忠信さん、満島真之介さんらが出演している。
　当日は園監督がゲストで出演を予定し、13日に「浅野忠信、満島真之介と駆け抜けた豊橋市の町が、忘れられない！」とコメントを寄せた。
　「カメラを－」は口コミから広がり、全国、世界でも上映されるようになった大ヒット作。映画祭では、上田慎一郎監督、出演している豊橋市出身の女優・真魚さんがゲストで登壇する予定だ。
　真魚さんは「地元豊橋で行われる映画祭に上田監督と共に参加することができてとてもうれしいです。自分の出演作品で豊橋を盛り上げていけたらなと思います。ぜひ皆さん見に来てくたざい」とコメントしている。
　一方、「祈りの－」の福澤監督はテレビドラマ「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」でおなじみで、これらは豊橋でロケをしている。上映日にはゲストで登場する予定。「祈りの－」には阿部寛さん、松嶋菜々子さんらが出演している。
　この二つの作品の上映日程は、まだ未定。全体では、短編作品も含め20作品前後の上映になる見込み。実行委は、上映作品や日程などを来年１月中には決定したい考えで調整している。
（中村晋也）