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イオンモール進出① 桜町小通学路の安全性検証

県道21号(豊川新城線)沿いを歩く児童たち
県道21号(豊川新城線)沿いを歩く児童たち

 豊川市白鳥町のスズキ豊川工場跡地予定地で進むイオンモール進出計画。国内屈指の大型商業施設が誕生すると、街はどうなるのか。さまざまな視点から進出に伴って予想される効果や影響に迫る。
 商業施設が進出した他地域の事例からも、間違いなく起きるのが交通渋滞だ。渋滞を避けようと、狭い生活道路に進入する車も出てくる。地域住民、中でも子どもたちが危険にさらされる事態は避けなければならない。
 計画地から南に約800㍍地点にある桜町小学校(山田佳宏校長)は、通学路への影響が心配される。どんな危険が考えられるか、記者は児童と一緒に下校ルートを歩いた。
 学校を出てすぐに県道21号(豊川新城線)沿いを歩き、横断歩道で北側へ渡る。ここは普段から車通りが激しく、すぐ西側では国道1号と接続。商業施設ができれば豊橋、岡崎方面からの利用客のほとんどが通行することになる。蔵子、小田渕方面の大半の児童がこの横断歩道を利用するため、交通指導隊のメンバーや教員が日替わりで見守る。信号機付の横断歩道だが、無視して通過する運転手もいるため、注意が必要だ。
 計画地に隣接し、70人近い児童が暮らす農ケ上地区への通学路を進む。遊歩道もある住宅街は静かな生活道路だが、道幅が広い分、渋滞を避けようとする車の進入が予想される。桜町寄りの寄付公園には遊ぶ子どもたちも多い。
 さらに蔵子3から農ケ上に進む際に1本の道を横断歩道で渡るが、この道は北上して念仏橋を渡ると、すぐ右手が計画地。モールの出入り口の場所によっては、この道の交通量の激変も予想される。
 学校は父母の協力も借り、通学路5カ所に見守り要員を配置。校区ヒヤリ地図として、実際に児童が危険を感じたスポットが分かる地図も作成している。
 ただ、商業施設の人出が見込まれるのは休日だけに、山田校長は「学校が見守れない土日こそ、児童が外に出る機会も多く、自転車に乗る子も多い」と心配。モール完成はまだ数年後だが「今のうちから安全意識を植え付けることが大切」と話す。
(豊川市担当=由本裕貴)

 豊川市白鳥町のスズキ豊川工場跡地予定地で進むイオンモール進出計画。国内屈指の大型商業施設が誕生すると、街はどうなるのか。さまざまな視点から進出に伴って予想される効果や影響に迫る。
 商業施設が進出した他地域の事例からも、間違いなく起きるのが交通渋滞だ。渋滞を避けようと、狭い生活道路に進入する車も出てくる。地域住民、中でも子どもたちが危険にさらされる事態は避けなければならない。
 計画地から南に約800㍍地点にある桜町小学校(山田佳宏校長)は、通学路への影響が心配される。どんな危険が考えられるか、記者は児童と一緒に下校ルートを歩いた。
 学校を出てすぐに県道21号(豊川新城線)沿いを歩き、横断歩道で北側へ渡る。ここは普段から車通りが激しく、すぐ西側では国道1号と接続。商業施設ができれば豊橋、岡崎方面からの利用客のほとんどが通行することになる。蔵子、小田渕方面の大半の児童がこの横断歩道を利用するため、交通指導隊のメンバーや教員が日替わりで見守る。信号機付の横断歩道だが、無視して通過する運転手もいるため、注意が必要だ。
 計画地に隣接し、70人近い児童が暮らす農ケ上地区への通学路を進む。遊歩道もある住宅街は静かな生活道路だが、道幅が広い分、渋滞を避けようとする車の進入が予想される。桜町寄りの寄付公園には遊ぶ子どもたちも多い。
 さらに蔵子3から農ケ上に進む際に1本の道を横断歩道で渡るが、この道は北上して念仏橋を渡ると、すぐ右手が計画地。モールの出入り口の場所によっては、この道の交通量の激変も予想される。
 学校は父母の協力も借り、通学路5カ所に見守り要員を配置。校区ヒヤリ地図として、実際に児童が危険を感じたスポットが分かる地図も作成している。
 ただ、商業施設の人出が見込まれるのは休日だけに、山田校長は「学校が見守れない土日こそ、児童が外に出る機会も多く、自転車に乗る子も多い」と心配。モール完成はまだ数年後だが「今のうちから安全意識を植え付けることが大切」と話す。
(豊川市担当=由本裕貴)

県道21号(豊川新城線)沿いを歩く児童たち
県道21号(豊川新城線)沿いを歩く児童たち

カテゴリー:社会・経済

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