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豊橋で群像劇「神野新田物語」公演始まる

クライマックスの澪どめシーンを熱演する出演者ら=プラットで
クライマックスの澪どめシーンを熱演する出演者ら=プラットで

 およそ120年前、豊橋市西部に広がる神野新田の開発を手掛けた人々の人生を描いた群像劇「神野新田物語」の第1話「新田の完成」(東愛知新聞社など後援)が22日、同市穂の国とよはし芸術劇場プラットで幕が上がった。初回は満員に迫る約750人が観劇する中、「命を燃やした」先人たちの姿を市民らが熱演した。
 郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演している市民団体「ひとすじの会」(豊橋市、宮下孫太朗会長)が制作。神野新田の開発にまつわる物語を3部作で舞台化する。
 新田の完成は1875(明治8)年から完成する96年までの物語。堤防が壊れ、売り出された「毛利新田」を購入、干拓に着手した名古屋の実業家・神野金之助をはじめ、後に夫婦となる金之助の甥・三郎と娘りき、強固な堤防造りに貢献した労働者ら、関わった人たちにスポットを当てる。
 堤防工事の最難関、澪どめ工事のシーンでは、観客も一緒に「よいしょ、こらしょ、どっこいしょ」と掛け声を合わせ、クライマックスを盛り上げた。
 出演者約60人のほとんどが演技未経験者の市民。今年1月から基礎稽古、夏からは本稽古を積んできたほか、建設会社で堤防建設の工法や手順、当時の道具なども勉強した。
 上演後、第1話の主人公、三郎を演じた県立豊橋西高校3年・山田悠斗さん(18)は「自分が思っていた以上の演技ができたと思う」と胸を張る。脚本の杉浦博人さん(64)は「1年かけて準備してきた成果が出た。神野新田の歴史をぜひ多くの人に知ってほしい」と話している。
 23日も午前11時と午後4時の2回で公演し、当日券もある。
(飯塚雪)

 およそ120年前、豊橋市西部に広がる神野新田の開発を手掛けた人々の人生を描いた群像劇「神野新田物語」の第1話「新田の完成」(東愛知新聞社など後援)が22日、同市穂の国とよはし芸術劇場プラットで幕が上がった。初回は満員に迫る約750人が観劇する中、「命を燃やした」先人たちの姿を市民らが熱演した。
 郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演している市民団体「ひとすじの会」(豊橋市、宮下孫太朗会長)が制作。神野新田の開発にまつわる物語を3部作で舞台化する。
 新田の完成は1875(明治8)年から完成する96年までの物語。堤防が壊れ、売り出された「毛利新田」を購入、干拓に着手した名古屋の実業家・神野金之助をはじめ、後に夫婦となる金之助の甥・三郎と娘りき、強固な堤防造りに貢献した労働者ら、関わった人たちにスポットを当てる。
 堤防工事の最難関、澪どめ工事のシーンでは、観客も一緒に「よいしょ、こらしょ、どっこいしょ」と掛け声を合わせ、クライマックスを盛り上げた。
 出演者約60人のほとんどが演技未経験者の市民。今年1月から基礎稽古、夏からは本稽古を積んできたほか、建設会社で堤防建設の工法や手順、当時の道具なども勉強した。
 上演後、第1話の主人公、三郎を演じた県立豊橋西高校3年・山田悠斗さん(18)は「自分が思っていた以上の演技ができたと思う」と胸を張る。脚本の杉浦博人さん(64)は「1年かけて準備してきた成果が出た。神野新田の歴史をぜひ多くの人に知ってほしい」と話している。
 23日も午前11時と午後4時の2回で公演し、当日券もある。
(飯塚雪)

クライマックスの澪どめシーンを熱演する出演者ら=プラットで
クライマックスの澪どめシーンを熱演する出演者ら=プラットで

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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