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2018回顧 豊橋市

カテゴリー:特集

改装が終わり、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった市陸上競技場
改装が終わり、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった市陸上競技場

リトアニアとパラ五輪で協定

 豊橋市は今年、スポーツ、文化の話題が目立った1年となった。リトアニアパラリンピック委員会と2020東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ協定書を締結。春には、育成を主眼にした市陸上競技場の改装が終わり、オープンした。一方で、市資源化センターの焼却炉が故障で長期間にわたって停止し、市は「ごみ処理非常事態宣言」を発令する事態となった。28日に再稼働し、宣言は解除された。
 市は10月、リトアニアパラリンピック委員会と事前キャンプに関する協定を結んだ。今後、五輪選手らとの交流ができ、市民に朗報となった。
 豊橋市とリトアニアは、2005(平成17)年の愛・地球博(愛知万博)フレンドシップ事業を縁に民間を中心にした交流がスタート。市は一昨年、東京五輪・パラリンピックで同国のホストタウンに登録されていた。
 改装が終わった市陸上競技場は3月25日、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった。スタンドが生まれ変わったほか、けがの防止、疲労の回復につながる運動機器、屋内練習走路など「選手を育てる」をコンセプトにした機能を備えた。佐原光一市長は、完成式典で「健康づくり、競技力のアップに」と期待を込めた。
 文化面では、穂の国とよはし芸術劇場プラットの開館5年記念公演「荒れ野」がハヤカワ「悲劇喜劇」賞、プラットが地域創造大賞を受賞し、三河市民オペラ2017公演「イル・トロヴァトーレ」も三菱UFJ信託音楽賞を受け、全国的に評価された年でもあった。
 一方で、今年は市民の生活を脅かす出来事も。市資源化センターで、家庭から出る「もやすごみ」を主に焼却している1号炉が3月24日、故障で停止。市は、ごみ分別の協力を市民に呼び掛ける「ごみ処理非常事態宣言」を発令した。11月12日には2号炉も停止、一時、緊張感が走ったが、幸い12月4日に再稼働し、早期に復旧した。1号炉は28日に再開し、約9カ月ぶりに動き出した。
 また、台風が相次いで襲来。12号、21号、24号が最接近し、農業関係施設や農作物などに被害を及ぼした。9月30日から10月1日の24号では、市内の7割を超える約11万7000世帯が停電。地域によっては数日間、電気が使えず、佐原市長が「教訓を残した災害になった。家庭でもどんな備えをするか考える新たな契機になったのでは」と話すように市民には貴重な経験となった。
 また、市も、台風を前提にした停電時などの対応について中部電力と検討し、まとめた。
 このほか、市内初となる道の駅「とよはし」の核となる地域振興施設「トマッテ」などが着工、来年春の“開駅”を目指す。ユニチカ豊橋事業所の土地売却をめぐる住民訴訟は2月、住民側が勝訴。現在、控訴審が行われている。
(中村晋也)

リトアニアとパラ五輪で協定

 豊橋市は今年、スポーツ、文化の話題が目立った1年となった。リトアニアパラリンピック委員会と2020東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ協定書を締結。春には、育成を主眼にした市陸上競技場の改装が終わり、オープンした。一方で、市資源化センターの焼却炉が故障で長期間にわたって停止し、市は「ごみ処理非常事態宣言」を発令する事態となった。28日に再稼働し、宣言は解除された。
 市は10月、リトアニアパラリンピック委員会と事前キャンプに関する協定を結んだ。今後、五輪選手らとの交流ができ、市民に朗報となった。
 豊橋市とリトアニアは、2005(平成17)年の愛・地球博(愛知万博)フレンドシップ事業を縁に民間を中心にした交流がスタート。市は一昨年、東京五輪・パラリンピックで同国のホストタウンに登録されていた。
 改装が終わった市陸上競技場は3月25日、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった。スタンドが生まれ変わったほか、けがの防止、疲労の回復につながる運動機器、屋内練習走路など「選手を育てる」をコンセプトにした機能を備えた。佐原光一市長は、完成式典で「健康づくり、競技力のアップに」と期待を込めた。
 文化面では、穂の国とよはし芸術劇場プラットの開館5年記念公演「荒れ野」がハヤカワ「悲劇喜劇」賞、プラットが地域創造大賞を受賞し、三河市民オペラ2017公演「イル・トロヴァトーレ」も三菱UFJ信託音楽賞を受け、全国的に評価された年でもあった。
 一方で、今年は市民の生活を脅かす出来事も。市資源化センターで、家庭から出る「もやすごみ」を主に焼却している1号炉が3月24日、故障で停止。市は、ごみ分別の協力を市民に呼び掛ける「ごみ処理非常事態宣言」を発令した。11月12日には2号炉も停止、一時、緊張感が走ったが、幸い12月4日に再稼働し、早期に復旧した。1号炉は28日に再開し、約9カ月ぶりに動き出した。
 また、台風が相次いで襲来。12号、21号、24号が最接近し、農業関係施設や農作物などに被害を及ぼした。9月30日から10月1日の24号では、市内の7割を超える約11万7000世帯が停電。地域によっては数日間、電気が使えず、佐原市長が「教訓を残した災害になった。家庭でもどんな備えをするか考える新たな契機になったのでは」と話すように市民には貴重な経験となった。
 また、市も、台風を前提にした停電時などの対応について中部電力と検討し、まとめた。
 このほか、市内初となる道の駅「とよはし」の核となる地域振興施設「トマッテ」などが着工、来年春の“開駅”を目指す。ユニチカ豊橋事業所の土地売却をめぐる住民訴訟は2月、住民側が勝訴。現在、控訴審が行われている。
(中村晋也)

改装が終わり、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった市陸上競技場
改装が終わり、穂の国・豊橋ハーフマラソンがこけら落としとなった市陸上競技場

カテゴリー:特集

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