各地で新春の出初め式

　豊川、田原両市で12日、消防出初め式が開かれ、消防関係者が防火への誓いを新たにした。

豊川市では
　陸上自衛隊豊川駐屯地訓練場で行った。市消防隊員、市内各地の消防団員や自警団、各企業の自衛消防隊や女性防火クラブのメンバーら総勢５５７人が参加。消防車両44台が動員され、観閲や分列行進、消防隊員らによる恒例の一斉放水も行われた。
　今年も「一日消防士」に任命された市内在住の小学生21人が参加。分列行進では消防車両に分乗し、車内から壇上の山脇実市長に向かって敬礼ポーズを取った。
　市内における今年度の火災件数は38件。コンロや電気配線、タバコやたき火が出火原因とされている。また、救急・救助・警戒における出動件数も昨年度より増えていることもあり、山脇実市長が火災や災害への万全な備えと関係機関の連携を呼び掛けた後、最後は全員で火の用心三唱を行った。一日消防士は次の皆さん。
　鈴木更紗、山内陽花、田中智慧子、伊藤泰生、近藤大空、牧野由侑、伊藤花加、大西悠満、朝倉拓海、一木比奈詩、一木颯乃樺、山口和城、河村沙耶、河村龍臣、伊藤佳登、大野宏樹、花井海斗、手塚天琉、山本遥斗、牧野翔、牧野仁
（由本裕貴）

田原市では
　市はなのき広場で行い、消防団員と消防署員の６９６人が参加し、車両23台が出動した。
　参加者は分列行進で力強い姿を披露。特別演技では、市内の小中山保育園児が法被姿で小型のまといなどを手に元気な踊りを発表し、拍手を浴びた。「火の用心」「火遊びはしません」など防火の誓いも述べた。
　消防関係者は、はしご車を使った救助訓練を見せ、建物屋上から人を助け出した。てきぱきとした動きで見学していた人たちを感心させていた。
　山下政良市長は「自然災害が頻発し、南海トラフ巨大地震が危ぐされている。地域防災力の向上が重要で、消防への市民の期待はますます高まっている」とし、「あらゆる災害に即応できるよう心身の鍛錬に努めてほしい」と呼び掛けた。
　参加者全員による「火の用心」の三唱などもあり、無火災、無災害を祈念した。
（中村晋也）