豊橋技科大・大西学長が新年の抱負

　豊橋技術科学大学の大西隆学長が22日、新年最初の定例会見にあたり今年の抱負を述べた。国際的に評価される大学を目指していくとともに、産学連携の推進、学生活動の支援など五つの目標を示した。
　「日本の大学を中心とする研究成果が国際的にみて、十分に向上していない」などの声があることを踏まえ、大西学長は世界の中で評価される大学を目指していく考えを明らかにした。
　留学生も多く、全学生の13％にあたる約２７０人。今後も増える見込みで、世界の高校生や高等専門学校（高専）生が技科大に注目し、同大を目指すよう努力する。研究面でも、国際的に活躍する地域の企業と結びつきながら「国際的に通じる研究開発を進めたい」と述べた。
　五つの目標では、新年度、産学連携に磨きをかける事業や、博士課程を充実させる取り組みなど、国が提示する三つの事業で採択を目標にする。また、高専との連携を一層強化させていくほか、男女共同参画、外国での研究、実務を経験した人の登用なども行い「幅広い人材を生かしていく」と話した。
　今年は、学生のスポーツや文化の活動も積極的に支援する。学内に弓道場の新設をはじめ、ロボコン同好会の工作機械設備や野球部のバッティングマシンの新調、吹奏楽団の楽器の充実などを計画。学生が利用するトレーニング施設も充実させ、身体能力の強化を図れるようにする。
（中村晋也）