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蒲郡信金70周年記念で池上彰氏講演会

講演する池上氏=蒲郡市民会館で
講演する池上氏=蒲郡市民会館で

 蒲郡信用金庫(竹田知史理事長)は7日、創立70周年記念の経済講演会を蒲郡市民会館で開いた。講師を務めたジャーナリストの池上彰氏は「世界が一体となって発展を考えるグローバリズムへの反発が起きている。その弊害を抑え込むことを考える時期が来ている」と1500人以上の来場者に世界にある課題を挙げた。
 池上氏は「ニュースから世界を見る」を演題に講演。日本では今年5月に新元号となることから平成時代の30年間で起きた世界の出来事として「イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から離脱する動きと、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が行う政策は、東西冷戦が終わってグローバルなマーケットになったため」と説明した。
 英国のEU離脱では通関業務が必要となり、ヨーロッパ大陸からの物資を搬入する際に物流の大混乱が心配されることや、アイルランド島内に国境線を作らなければならず紛争の再燃が懸念されることを指摘した。
 トランプ大統領の政策では選挙時の公約に掲げた鉄工業を守るために炭鉱の復活でパリ協定離脱となったことを説明した。
 池上氏は「グローバル化を止めることはできない。英国はアンチ(反対)ではないやり方を考えなければならないことに気づいた。世界が大きなマーケットになって安く商品を買うことができ、働く人に厳しくなった。アンチで関税をかけて国内産業を守るだけでは未来はない」と説いた。
(安藤聡)

 蒲郡信用金庫(竹田知史理事長)は7日、創立70周年記念の経済講演会を蒲郡市民会館で開いた。講師を務めたジャーナリストの池上彰氏は「世界が一体となって発展を考えるグローバリズムへの反発が起きている。その弊害を抑え込むことを考える時期が来ている」と1500人以上の来場者に世界にある課題を挙げた。
 池上氏は「ニュースから世界を見る」を演題に講演。日本では今年5月に新元号となることから平成時代の30年間で起きた世界の出来事として「イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から離脱する動きと、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が行う政策は、東西冷戦が終わってグローバルなマーケットになったため」と説明した。
 英国のEU離脱では通関業務が必要となり、ヨーロッパ大陸からの物資を搬入する際に物流の大混乱が心配されることや、アイルランド島内に国境線を作らなければならず紛争の再燃が懸念されることを指摘した。
 トランプ大統領の政策では選挙時の公約に掲げた鉄工業を守るために炭鉱の復活でパリ協定離脱となったことを説明した。
 池上氏は「グローバル化を止めることはできない。英国はアンチ(反対)ではないやり方を考えなければならないことに気づいた。世界が大きなマーケットになって安く商品を買うことができ、働く人に厳しくなった。アンチで関税をかけて国内産業を守るだけでは未来はない」と説いた。
(安藤聡)

講演する池上氏=蒲郡市民会館で
講演する池上氏=蒲郡市民会館で

カテゴリー:社会・経済

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