豊川市が高齢者福祉計画を策定

　豊川市が２０２３年度までの６年間を計画期間とする高齢者福祉計画を策定した。高齢化社会において地域包括ケアシステムの構築を推進し、東三河広域連合による介護保険事業と連携しながら「人生　悠々・快適・安心ライフを楽しむまち」を基本理念とする目標方針を定めた。
　「元気で悠々ライフを共創できるまちに」「住み慣れた地域で快適に暮らせるまちに」を基本目標に、介護予防活動、自立支援活動、在宅医療・介護連携、認知症施策、高齢者福祉施策のそれぞれの推進を図る施策を展開する。具体的には保健事業や文化・スポーツ生涯学習活動の推進、切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築、認知症支援体制の整備、高齢者相談センターの機能強化などを図る。
　また、地域包括ケアシステムを築き、高齢者が施設に入らなくても在宅で必要なケアと生活支援サービスを受けたり、要介護状態の高齢者を減らすなどして介護保険サービスの持続的な提供につなげる。市としては広報や啓発、多職種向け研修の開催などに取り組み、高齢者にはかかりつけの医師や歯科医師を持つことや、行事や社会活動への参加、無理のない範囲での就労、地域の見守り・支え合いへの参加を促す。
　関係多職種による地域包括ケア推進協議会で計画への評価や意見を出し、進行・監理する体制を敷く。個々の事業は市担当課が毎年度実施状況を確認・評価し、改善を図っていく。
（由本裕貴）