文字の大きさ

豊橋羽田中オーケストラ部が全国大会3位

合奏第一部門で3位入賞を果たしたオーケストラ部=羽田中学校で
合奏第一部門で3位入賞を果たしたオーケストラ部=羽田中学校で

 豊橋市立羽田中学校のオーケストラ部が、全国大会「こども音楽コンクール」の合奏第一部門(35人以下)で3位入賞を果たした。過去3年にわたり全国優勝を重ねてきた強豪校として、大きなプレッシャーがかかる中で演奏。3年生部員たちは悔しさをにじませ、後輩たちへ思いを託す。
 66回目を迎えた同コンクールは、全国の小・中学生を対象に各6部門で行い、今回は1532校の応募があった。羽田中は名古屋市で昨年11月にあった中部日本決勝大会で優勝し、その音源で全国へ進出。1月20日、東京都で音源審査があった。
 演奏した「弦楽のための組曲」(ヤナーチェク)の1と6は、旋律の美しさに加え、次々と変わる伴奏とメロディーを弾き分ける技術が必要で、難易度は高い。音程を合わせるため、似たパートごとで繰り返し練習。2、3年生部員が例年より5~6人ほど少ないこともあり、各自がレベルアップを図る自主練習にも熱心に励んだ。
 加えて、曲自体の知名度が低く、ほとんどの部員が初めて聞く中、楽譜に込められたメッセージを読み解こうと、ヤナーチェクが過ごした欧州チェコの当時の社会情勢を学び、作曲者の葛藤や幸せを渇望する思いを理解、表現にも力を入れた。
 コンサートマスターを務めた3年の河口彩華さん(14)は「技術が追い付かず、自分が思っている音と違うことも多く、一音一音にこだわって練習した」と振り返る。
 2015(平成27)・17年度に同部門、16年度には重奏部門で優勝し、周囲からも期待がかかる中で迎えた中部日本決勝大会本番の演奏は「緊張していて、あまり覚えていないが、1番いい演奏ができたと思う」と口をそろえた部員。家族や先輩、周りの支えに演奏で感謝を伝えた。
 だが、1月下旬に届いたのは吉報ではなかった。部長の村上愛実さん(15)は「優勝を目指してきたので悔しい結果。後輩たちには来年1位を取って、この悔しさを晴らしてほしい」と期待を寄せる。
 今年度のテーマは「羽田オケPRIDE」。誇りを胸に練習に励んできた部員たちに、鈴木良輔教諭(33)は「決勝大会では一番の演奏ができた。悔しいところもあるが、子どもたちの頑張りをたたえたい」と話している。
(飯塚雪)

 豊橋市立羽田中学校のオーケストラ部が、全国大会「こども音楽コンクール」の合奏第一部門(35人以下)で3位入賞を果たした。過去3年にわたり全国優勝を重ねてきた強豪校として、大きなプレッシャーがかかる中で演奏。3年生部員たちは悔しさをにじませ、後輩たちへ思いを託す。
 66回目を迎えた同コンクールは、全国の小・中学生を対象に各6部門で行い、今回は1532校の応募があった。羽田中は名古屋市で昨年11月にあった中部日本決勝大会で優勝し、その音源で全国へ進出。1月20日、東京都で音源審査があった。
 演奏した「弦楽のための組曲」(ヤナーチェク)の1と6は、旋律の美しさに加え、次々と変わる伴奏とメロディーを弾き分ける技術が必要で、難易度は高い。音程を合わせるため、似たパートごとで繰り返し練習。2、3年生部員が例年より5~6人ほど少ないこともあり、各自がレベルアップを図る自主練習にも熱心に励んだ。
 加えて、曲自体の知名度が低く、ほとんどの部員が初めて聞く中、楽譜に込められたメッセージを読み解こうと、ヤナーチェクが過ごした欧州チェコの当時の社会情勢を学び、作曲者の葛藤や幸せを渇望する思いを理解、表現にも力を入れた。
 コンサートマスターを務めた3年の河口彩華さん(14)は「技術が追い付かず、自分が思っている音と違うことも多く、一音一音にこだわって練習した」と振り返る。
 2015(平成27)・17年度に同部門、16年度には重奏部門で優勝し、周囲からも期待がかかる中で迎えた中部日本決勝大会本番の演奏は「緊張していて、あまり覚えていないが、1番いい演奏ができたと思う」と口をそろえた部員。家族や先輩、周りの支えに演奏で感謝を伝えた。
 だが、1月下旬に届いたのは吉報ではなかった。部長の村上愛実さん(15)は「優勝を目指してきたので悔しい結果。後輩たちには来年1位を取って、この悔しさを晴らしてほしい」と期待を寄せる。
 今年度のテーマは「羽田オケPRIDE」。誇りを胸に練習に励んできた部員たちに、鈴木良輔教諭(33)は「決勝大会では一番の演奏ができた。悔しいところもあるが、子どもたちの頑張りをたたえたい」と話している。
(飯塚雪)

合奏第一部門で3位入賞を果たしたオーケストラ部=羽田中学校で
合奏第一部門で3位入賞を果たしたオーケストラ部=羽田中学校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

 PR

PR