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豊橋・プラットで2、3日に「リア王」上演

衣装を紹介する橋本さん㊨=プラットで
衣装を紹介する橋本さん㊨=プラットで

 シェイクスピア4大悲劇の「リア王」を原作にした市民と創造する演劇「リア王-どん底から笑ってリターン!」が2、3両日、豊橋市穂の国とよはし芸術劇場プラット主ホールで上演される。上演台本・演出の橋本昭博さん(33)は「リア王をもっと分かりやすく、悲劇を描きつつ喜劇にひっくり返したいと考えた。楽しいエンターテインメントになっている」と自信を見せる。
 豊橋文化振興財団が主催する市民と創造する演劇は2014(平成26)年度から、市民の演劇活動の促進、次世代のアーティストの支援を目的に制作している。今回のキャストは、昨年7月に65人の応募者からオーディションで選ばれた18~74歳の30人、スタッフ側も市民12人が活躍する。 
 橋本さんは演劇プロデュースユニットモラトリアム・パンツを主宰し、俳優としても活躍中。3年前には、同演劇で演出助手とキャストを務めた。
 2月25日夜には、橋本さんと舞台美術、衣装、小道具を担当する長峰麻貴さん(43)の案内で舞台裏を巡るツアーが開かれ、30人が参加した。
 橋本さんは、リア王をちっぽけでも懸命に生きるアリたちの話として生まれ変わらせ、「リアをひっくり返してアリ」と冗談のような発想で台本を作った経緯を説明。舞台についても「“アリ”のままの劇場のたたずまいを見せたかった」と話し、通常の舞台では照明を隠すために張る天井部分の幕を外し、ステージ奥の構造をむき出しにすることで、劇場そのものを美術の一部として生かしていると明かした。
 また、シンプルながらも色や数に隠された舞台美術について「ミニマル(最小限の)なアリの世界を表現した」と長峰さん。続いて、楽屋を案内した2人は、デザイン画や本物の衣装を見せながら、働きアリたちに建設作業員をイメージしてボンタン形のズボンを履かせたり、複雑な登場人物を色分けしたりしていることや、橋本さんが好きという画家サルバドール・ダリの作品から着想を得た遊び心満載の小道具も紹介した。
 橋本さんは「(市民キャストには)プロの俳優にはない生活の匂い、強烈な個性がある。市民劇のレベルを超えるような劇になると思う」と話し、来場を呼び掛けた。
劇は2、3両日とも午後2時30分開演。チケットは、一般2000円、24歳以下1000円、高校生以下500円で当日券も販売する。問い合わせは、プラットチケットセンター(0532・39・3090)へ。
(飯塚雪)

 シェイクスピア4大悲劇の「リア王」を原作にした市民と創造する演劇「リア王-どん底から笑ってリターン!」が2、3両日、豊橋市穂の国とよはし芸術劇場プラット主ホールで上演される。上演台本・演出の橋本昭博さん(33)は「リア王をもっと分かりやすく、悲劇を描きつつ喜劇にひっくり返したいと考えた。楽しいエンターテインメントになっている」と自信を見せる。
 豊橋文化振興財団が主催する市民と創造する演劇は2014(平成26)年度から、市民の演劇活動の促進、次世代のアーティストの支援を目的に制作している。今回のキャストは、昨年7月に65人の応募者からオーディションで選ばれた18~74歳の30人、スタッフ側も市民12人が活躍する。 
 橋本さんは演劇プロデュースユニットモラトリアム・パンツを主宰し、俳優としても活躍中。3年前には、同演劇で演出助手とキャストを務めた。
 2月25日夜には、橋本さんと舞台美術、衣装、小道具を担当する長峰麻貴さん(43)の案内で舞台裏を巡るツアーが開かれ、30人が参加した。
 橋本さんは、リア王をちっぽけでも懸命に生きるアリたちの話として生まれ変わらせ、「リアをひっくり返してアリ」と冗談のような発想で台本を作った経緯を説明。舞台についても「“アリ”のままの劇場のたたずまいを見せたかった」と話し、通常の舞台では照明を隠すために張る天井部分の幕を外し、ステージ奥の構造をむき出しにすることで、劇場そのものを美術の一部として生かしていると明かした。
 また、シンプルながらも色や数に隠された舞台美術について「ミニマル(最小限の)なアリの世界を表現した」と長峰さん。続いて、楽屋を案内した2人は、デザイン画や本物の衣装を見せながら、働きアリたちに建設作業員をイメージしてボンタン形のズボンを履かせたり、複雑な登場人物を色分けしたりしていることや、橋本さんが好きという画家サルバドール・ダリの作品から着想を得た遊び心満載の小道具も紹介した。
 橋本さんは「(市民キャストには)プロの俳優にはない生活の匂い、強烈な個性がある。市民劇のレベルを超えるような劇になると思う」と話し、来場を呼び掛けた。
劇は2、3両日とも午後2時30分開演。チケットは、一般2000円、24歳以下1000円、高校生以下500円で当日券も販売する。問い合わせは、プラットチケットセンター(0532・39・3090)へ。
(飯塚雪)

衣装を紹介する橋本さん㊨=プラットで
衣装を紹介する橋本さん㊨=プラットで

カテゴリー:芸能・文化

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