蒲郡の女性殺人から3年で情報呼び掛け

　蒲郡市神ノ郷町の民家で、住人の女性（当時73歳）が他殺体で発見された殺人事件から３年を迎えるのを前に蒲郡署捜査本部は８日、蒲郡駅で情報提供を募る広報活動を行った。早朝に伊藤嘉英署長らが参加し、通勤や通学する人たちに呼び掛けた。
　捜査本部によると２０１６年３月10日午後10時すぎ、隣の家に住む長男が、自宅南西の仏間であお向けになり、首に携帯電話の充電器コードが巻き付けられた状態の女性を発見し、１１０番通報した。司法解剖の結果、死因は首を締めつけられたことによる窒息死とみられる。
　捜査本部ではこれまで延べ１万２８００人を動員して捜査。事件発覚直後に設置したフリーダイヤルや同署などに６００件以上の情報が寄せられたが、容疑者逮捕までには至っていない。
　この日午前７時半、蒲郡駅には伊藤署長ら署員と県警捜査一課の鈴木彰課長ら計25人が東海道本線や名鉄蒲郡線改札口前で「犯人は、絶対に許さない。求む情報」と書かれたチラシが入ったポケットティッシュを１０００個配布した。
　捜査本部は引き続きフリーダイヤル（０１２０・１１０・４６３）で情報提供を求めている。