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豊橋に初の古希野球チーム誕生へ

元気はつらつなプレーを見せる豊橋オールドボーイズの選手たち
元気はつらつなプレーを見せる豊橋オールドボーイズの選手たち

 令和も、お年寄りが元気な時代に―。豊橋市に、70歳以上の選手で構成される古希軟式野球のチームが初めて誕生する。打って投げて走る野球は、社会問題となっている高齢者運転にも効果があるとされ、新たな時代の元気印として活躍が期待される。
 愛知県の古希野球リーグは現在、7チームが活動。春の前期リーグは岡崎境公園を会場に試合が行われている。豊橋市など東三河在住の選手は愛知EASTの一員としてプレーしているが、豊橋市に初の単独チームが発足することになった。
 メンバーの多くが在籍するのが、60歳以上の還暦野球チーム・豊橋オールドボーイズ。38人中23人が1949(昭和24)年以降生まれの70歳以上だ。チーム名やユニフォームは未定だが、豊川市を拠点とする豊川オールスターズからも希望選手を受け入れる。
 古希野球には全国大会や中日本大会などもあり、今年9月には茨城県水戸市で行われる全日本大会に愛知EASTが出場する。生きがいや健康維持だけでなく、高齢者による危険運転を防ぐ意味でも効果が期待される。
 80代もいる豊橋オールドボーイズで運転免許を返納した人はいない。地元の東田球場などで試合や練習が行われる日は、各自マイカーで集合。県外へ遠征する際はバスを借りるが、尾張地方での試合には乗り合わせで向かう。
 週3日の練習が、車や歩行者、信号や標識の認知機能の衰えを防ぐ。グラウンドでボールを処理する際の反応も、ハンドルを握った時の反射神経を養う。クリーンアップを打つ久世松男さん(69)は「バッティングは動体視力が大事だから。目は慣れている」と言う。
 東京・池袋で高齢者の運転する車が起こした事故は記憶に新しい。免許返納も対策の一つだが、運転能力の低下を防ぐ日頃の訓練も大切だ。かつて豊橋商業高校で甲子園を経験し、中日ドラゴンズでプレーした尾崎時雄さん(82)は「グラウンドではみんな本当に元気。野球をやっとる人は、どんなに年を取っていてもしっかりしている」。
 新時代は悲しい事故がなくなり、お年寄りも元気に暮らせる日々が期待される。スポーツがそのカギとなるかもしれない。
(由本裕貴)

 令和も、お年寄りが元気な時代に―。豊橋市に、70歳以上の選手で構成される古希軟式野球のチームが初めて誕生する。打って投げて走る野球は、社会問題となっている高齢者運転にも効果があるとされ、新たな時代の元気印として活躍が期待される。
 愛知県の古希野球リーグは現在、7チームが活動。春の前期リーグは岡崎境公園を会場に試合が行われている。豊橋市など東三河在住の選手は愛知EASTの一員としてプレーしているが、豊橋市に初の単独チームが発足することになった。
 メンバーの多くが在籍するのが、60歳以上の還暦野球チーム・豊橋オールドボーイズ。38人中23人が1949(昭和24)年以降生まれの70歳以上だ。チーム名やユニフォームは未定だが、豊川市を拠点とする豊川オールスターズからも希望選手を受け入れる。
 古希野球には全国大会や中日本大会などもあり、今年9月には茨城県水戸市で行われる全日本大会に愛知EASTが出場する。生きがいや健康維持だけでなく、高齢者による危険運転を防ぐ意味でも効果が期待される。
 80代もいる豊橋オールドボーイズで運転免許を返納した人はいない。地元の東田球場などで試合や練習が行われる日は、各自マイカーで集合。県外へ遠征する際はバスを借りるが、尾張地方での試合には乗り合わせで向かう。
 週3日の練習が、車や歩行者、信号や標識の認知機能の衰えを防ぐ。グラウンドでボールを処理する際の反応も、ハンドルを握った時の反射神経を養う。クリーンアップを打つ久世松男さん(69)は「バッティングは動体視力が大事だから。目は慣れている」と言う。
 東京・池袋で高齢者の運転する車が起こした事故は記憶に新しい。免許返納も対策の一つだが、運転能力の低下を防ぐ日頃の訓練も大切だ。かつて豊橋商業高校で甲子園を経験し、中日ドラゴンズでプレーした尾崎時雄さん(82)は「グラウンドではみんな本当に元気。野球をやっとる人は、どんなに年を取っていてもしっかりしている」。
 新時代は悲しい事故がなくなり、お年寄りも元気に暮らせる日々が期待される。スポーツがそのカギとなるかもしれない。
(由本裕貴)

元気はつらつなプレーを見せる豊橋オールドボーイズの選手たち
元気はつらつなプレーを見せる豊橋オールドボーイズの選手たち

カテゴリー:社会・経済

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