写真や書 美博で豊橋美術展後半始まる

　豊橋市美術博物館で、東三河の美術作家らによる選抜秀作展「第41回豊橋美術展」の後半「写真・書道の部」の展示が開かれている。５日まで。
　１９７９（昭和54）年の同館開館記念に開催して以来続く恒例の総合美術展。「豊橋市民展」の卒業者らが出展参加しており、前週（４月30～28日）の絵画・彫刻・デザインに続く後期展では写真73人（初参加３人）、書道88人（初参加１人）の計１６１人が出品した。
　写真は、四季の移ろいを感じさせる風景や花をはじめ、イベントや神事、日常の一場面を捉えたスナップ、鳥や動物、鉄道など、多彩なジャンルのカラー・モノクロ作品が並んだ。いずれも題材選びから構図、プリント紙にまでこだわった作品ばかり。
　書道では、濃墨で筆勢よく表現した小字数や漢詩、淡墨で優美にしたためたかな書、独特の世界観で仕上げた近代詩文書、丁寧に彫った篆（てん）刻など、こちらも力の入った大小の額・軸作品が並び、来場者の視線を集めている。
（田中博子）