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滋賀の事故を教訓に東三河でも対策

 保育園児2人が死亡し、13人が負傷した8日の滋賀県大津市での交通事故は、子どもの命を守る立場にある東三河の関係者にも衝撃を与えた。それぞれで日頃から対策は施しているが、歩行者と運転手が共に意識を持つことが求められる。
 信号待ちをしていただけの子どもが、突然突っ込んできた車に押しつぶされ、命を落とした。散歩に付き添っていた保育士3人も負傷し、子どもを守ることができなかった。
 東三河の保育園や幼稚園では、9日朝から保育士や職員らがこの痛ましい事故の話題で持ち切りとなった。豊川市内の保育園では、園舎から徒歩5分足らずの場所へ子どもたちが外出。歩道でも車道から最も離れた場所を歩くように徹底し、車が近付いてくると男性保育士が子どもたちを両手で囲いながら車の動きを注視した。
 園児らが帰宅した後の職員会議で、改めて日々の安全対策について意見交換を交わした園長は「交通事故に気を付けるのはもちろんですが、危険なのは車だけではない。山の中など、散歩で行った先で事故があるかもしれないし、不審者がいるかもしれない。危険が想定される場所をもう一度リストアップしたい」と話す。
 また、別の保育園の男性保育士は「子どもたちと外を歩いていても、ガードレールがなかったり道幅が狭くて怖い場所がある。選挙も終わったので、議員は地元の要望を聞いて具体的な対策をしてほしい」と訴える。
 登下校中の小学生たちを見守る体制も強化された。交通量の多い国府町の国道1号や、国府駅東側の上宿交差点周辺では9日、普段より多い交通安全パトロール隊のメンバーや父母らが横断歩道周辺に立った。歩道橋や地下道のない国道1号では、体の小さな子が大型トラックを横目に横断歩道を歩く。隊員は「行政や議員に対策を求めているが、なかなか実現しない。事故が起きてからでは遅い」と訴える。
 同じ国府小校区内の白鳥町では昨年1月、小学生が車にはねられる事故があった。近くに住む30代の主婦は「いつ自分が加害者になってもおかしくないと思う。できるだけ通学路を避けるなど、日頃から運転に気を付けたい」と話す。
(由本裕貴)

 保育園児2人が死亡し、13人が負傷した8日の滋賀県大津市での交通事故は、子どもの命を守る立場にある東三河の関係者にも衝撃を与えた。それぞれで日頃から対策は施しているが、歩行者と運転手が共に意識を持つことが求められる。
 信号待ちをしていただけの子どもが、突然突っ込んできた車に押しつぶされ、命を落とした。散歩に付き添っていた保育士3人も負傷し、子どもを守ることができなかった。
 東三河の保育園や幼稚園では、9日朝から保育士や職員らがこの痛ましい事故の話題で持ち切りとなった。豊川市内の保育園では、園舎から徒歩5分足らずの場所へ子どもたちが外出。歩道でも車道から最も離れた場所を歩くように徹底し、車が近付いてくると男性保育士が子どもたちを両手で囲いながら車の動きを注視した。
 園児らが帰宅した後の職員会議で、改めて日々の安全対策について意見交換を交わした園長は「交通事故に気を付けるのはもちろんですが、危険なのは車だけではない。山の中など、散歩で行った先で事故があるかもしれないし、不審者がいるかもしれない。危険が想定される場所をもう一度リストアップしたい」と話す。
 また、別の保育園の男性保育士は「子どもたちと外を歩いていても、ガードレールがなかったり道幅が狭くて怖い場所がある。選挙も終わったので、議員は地元の要望を聞いて具体的な対策をしてほしい」と訴える。
 登下校中の小学生たちを見守る体制も強化された。交通量の多い国府町の国道1号や、国府駅東側の上宿交差点周辺では9日、普段より多い交通安全パトロール隊のメンバーや父母らが横断歩道周辺に立った。歩道橋や地下道のない国道1号では、体の小さな子が大型トラックを横目に横断歩道を歩く。隊員は「行政や議員に対策を求めているが、なかなか実現しない。事故が起きてからでは遅い」と訴える。
 同じ国府小校区内の白鳥町では昨年1月、小学生が車にはねられる事故があった。近くに住む30代の主婦は「いつ自分が加害者になってもおかしくないと思う。できるだけ通学路を避けるなど、日頃から運転に気を付けたい」と話す。
(由本裕貴)

カテゴリー:社会・経済

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