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「豊橋レスキューマップ」を活用

豊橋市消防本部が活用を始めた豊橋Rマップ=中消防署で
豊橋市消防本部が活用を始めた豊橋Rマップ=中消防署で

 行楽シーズンを迎えハイカーが増える中、豊橋市消防本部は、市内の豊橋自然歩道で遭難者を迅速に救助するため「豊橋レスキューマップ(豊橋Rマップ)」の活用を始めた。中消防署高度救助隊の清水昇副隊長(47)が100回以上、山を歩いて作り上げたマップで、「1分が生死にかかわる事案もあるので、より早い救助で命を救いたい」と話す。
 市内ではこの10年で山林事故救助が27件あり、うち急病は6件、負傷16件、道迷い4件。心肺停止状態だった事案も2件含まれており、ヘリコプターで傷病者を吊り上げて救出した件数は半数を超えている。
 豊橋Rマップは「Googleマップ」の無料作図機能を活用。北の中山峠から南の松明峠までと、吉祥山の本線と支線が書かれたマップ上に、スマートフォンなどのGPS(全地球測位システム)機能を利用して滑落や転倒、急病などで救助を待つ遭難者の位置を、スマホやタブレットに表示できる。隊員間で位置情報を共有することで最善のルートが選択でき、より迅速で確実な救助が可能になるという。
 きっかけは10年ほど前、清水さんが山林事故の救助事案で出動した際、ルートが詳しく分からず困った経験がある。以降、休日に山を歩き、地元住民が使うような細い道や駐車場、登山道入口、道標も地図に記し、県の航空隊員とも歩きながら防災ヘリがピックアップできるポイントも落とし込んできた。
 現在、市内の全消防・救急車両のスマホやタブレットに入っており、今後は消防団員とも共有する予定。
 豊橋自然歩道は、市東部の弓張山地一帯に整備された遊歩道。周辺には石巻山や葦毛湿原などがある自然に恵まれた地域で、遠くには富士山や三河湾を望める手軽なハイキングコースとして親しまれている。
(飯塚雪)

 行楽シーズンを迎えハイカーが増える中、豊橋市消防本部は、市内の豊橋自然歩道で遭難者を迅速に救助するため「豊橋レスキューマップ(豊橋Rマップ)」の活用を始めた。中消防署高度救助隊の清水昇副隊長(47)が100回以上、山を歩いて作り上げたマップで、「1分が生死にかかわる事案もあるので、より早い救助で命を救いたい」と話す。
 市内ではこの10年で山林事故救助が27件あり、うち急病は6件、負傷16件、道迷い4件。心肺停止状態だった事案も2件含まれており、ヘリコプターで傷病者を吊り上げて救出した件数は半数を超えている。
 豊橋Rマップは「Googleマップ」の無料作図機能を活用。北の中山峠から南の松明峠までと、吉祥山の本線と支線が書かれたマップ上に、スマートフォンなどのGPS(全地球測位システム)機能を利用して滑落や転倒、急病などで救助を待つ遭難者の位置を、スマホやタブレットに表示できる。隊員間で位置情報を共有することで最善のルートが選択でき、より迅速で確実な救助が可能になるという。
 きっかけは10年ほど前、清水さんが山林事故の救助事案で出動した際、ルートが詳しく分からず困った経験がある。以降、休日に山を歩き、地元住民が使うような細い道や駐車場、登山道入口、道標も地図に記し、県の航空隊員とも歩きながら防災ヘリがピックアップできるポイントも落とし込んできた。
 現在、市内の全消防・救急車両のスマホやタブレットに入っており、今後は消防団員とも共有する予定。
 豊橋自然歩道は、市東部の弓張山地一帯に整備された遊歩道。周辺には石巻山や葦毛湿原などがある自然に恵まれた地域で、遠くには富士山や三河湾を望める手軽なハイキングコースとして親しまれている。
(飯塚雪)

豊橋市消防本部が活用を始めた豊橋Rマップ=中消防署で
豊橋市消防本部が活用を始めた豊橋Rマップ=中消防署で

カテゴリー:社会・経済

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