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渥美RC50周年記念でまちづくり講演会

田原市で起きている人口減少などについて話す藻谷氏=田原市渥美文化会館で
田原市で起きている人口減少などについて話す藻谷氏=田原市渥美文化会館で

 「人口減少・高齢化の進む中で若者が集まるまちづくり」(東愛知新聞社など後援)をテーマにした講演会が11日、田原市渥美文化会館で開かれた。地域振興や人口成熟問題に関し、精力的に研究している日本総合研究所主席研究員・藻谷浩介氏(53)が講師を務め、国内の成長産業を踏まえ、渥美半島、田原市が飛躍の可能性を秘めていることを話した。
 渥美ロータリークラブ(河合光志会長)が創立50周年記念事業で開催した。
 平成合併前の3200市町村などを自費で訪問している藻谷氏は、繰り返し現地を訪れ、あとで数字で確認する研究スタイル。この日は、田原市で起きている人口減少や、どこに活路があるのかなどについて話した。
 統計を基に試算した最近10年間で売上が伸びた産業として、訪日外国人観光や農業を挙げた。農業は、花きは減少したが、肉類を筆頭に鶏卵、野菜(芋・豆含む)、生乳、果実の順で増えている。
 藻谷氏は「田原市の中でも、特に渥美地区は観光と農業に、伸びている漁業が盛んな地域」と話し、まちづくりに工夫の余地があることを指摘した。
 人口減少については、2013(平成25)年3月31日と18年1月1日の数値で比較すると、田原市は15歳~64歳の現役世代人口の減少(8%)が著しく、65歳以上が増加。同じ頃の名古屋、首都圏も、現役世代人口が減り、65歳以上が増えている状況を説明した。
 その上で、高齢者が増加しいる現実に「21世紀は退職のない仕事をして、田畑で自給ができ、お金に頼らない部分を持つ方が有利。令和の高齢化時代に伸びる産業は、食関係と国際観光」とし、「田原は、大工場の税収、農漁業、国際観光、良好な住環境があり、これだけそろっているまちはない」と田原市のこれからの可能性を訴えた。
 環境が整っている田原市に、藻谷氏は「若者が地域外に就職して出ていくことは止められないが、子育てしながら働く若い世代を呼び込め、無病息災で天寿を全うする高齢者を増やせる」などと助言。今後のまちづくりの視点として「よそ者の目で」と「堂々と住んでいる理由を言っていくこと」を呼び掛けた。
(中村晋也)

 「人口減少・高齢化の進む中で若者が集まるまちづくり」(東愛知新聞社など後援)をテーマにした講演会が11日、田原市渥美文化会館で開かれた。地域振興や人口成熟問題に関し、精力的に研究している日本総合研究所主席研究員・藻谷浩介氏(53)が講師を務め、国内の成長産業を踏まえ、渥美半島、田原市が飛躍の可能性を秘めていることを話した。
 渥美ロータリークラブ(河合光志会長)が創立50周年記念事業で開催した。
 平成合併前の3200市町村などを自費で訪問している藻谷氏は、繰り返し現地を訪れ、あとで数字で確認する研究スタイル。この日は、田原市で起きている人口減少や、どこに活路があるのかなどについて話した。
 統計を基に試算した最近10年間で売上が伸びた産業として、訪日外国人観光や農業を挙げた。農業は、花きは減少したが、肉類を筆頭に鶏卵、野菜(芋・豆含む)、生乳、果実の順で増えている。
 藻谷氏は「田原市の中でも、特に渥美地区は観光と農業に、伸びている漁業が盛んな地域」と話し、まちづくりに工夫の余地があることを指摘した。
 人口減少については、2013(平成25)年3月31日と18年1月1日の数値で比較すると、田原市は15歳~64歳の現役世代人口の減少(8%)が著しく、65歳以上が増加。同じ頃の名古屋、首都圏も、現役世代人口が減り、65歳以上が増えている状況を説明した。
 その上で、高齢者が増加しいる現実に「21世紀は退職のない仕事をして、田畑で自給ができ、お金に頼らない部分を持つ方が有利。令和の高齢化時代に伸びる産業は、食関係と国際観光」とし、「田原は、大工場の税収、農漁業、国際観光、良好な住環境があり、これだけそろっているまちはない」と田原市のこれからの可能性を訴えた。
 環境が整っている田原市に、藻谷氏は「若者が地域外に就職して出ていくことは止められないが、子育てしながら働く若い世代を呼び込め、無病息災で天寿を全うする高齢者を増やせる」などと助言。今後のまちづくりの視点として「よそ者の目で」と「堂々と住んでいる理由を言っていくこと」を呼び掛けた。
(中村晋也)

田原市で起きている人口減少などについて話す藻谷氏=田原市渥美文化会館で
田原市で起きている人口減少などについて話す藻谷氏=田原市渥美文化会館で

カテゴリー:社会・経済

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