夏休み限定の児童クラブ 豊橋市が5カ所で開設

　豊橋市は今年度、夏休みの利用に限定した児童クラブを当初計画した１カ所に加え、４カ所増設の計５カ所でモデル事業として開設する。児童クラブは年々、利用ニーズが高まり、今年度は定員を上回る申し込みがあったため夏休み中の開設を増やし、働く子育て世帯を応援する。
　児童クラブは、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生らを対象に授業後に受け入れる。同市では現在、市内52小学校区のうち、49校区に市が実施の公営53クラブ、父母会や社会福祉法人が運営の民営39クラブの計92クラブが設けられている。
　今年度は利用申し込みが多く、定員を５、６人上回ったクラブや、20人ほど超えたところもあったという。当初、夏休み限定の児童クラブは下条校区だけで計画していたが、市は「利用者のためにできることを」と新たに４カ所開設するための運営事業費４９３万４０００円の一般会計補正予算を組み、15日の市議会臨時会で可決された。事業費は国、県の補助を受ける。
　４カ所は、つつじが丘、花田、芦原の３校区でいずれも校区市民館に開設し、もう１カ所は市こども未来館ここにこ。利用申し込みの多い地域、送迎の利便性などから決めた。利用できなかった家庭、下条校区、児童クラブのない賀茂、嵩山の希望者を優先する。
　利用者と併せ、児童クラブのスタッフも受け付け、申し込み、問い合わせは市こども家庭課（０５３２・51・２８５６）へ。
（中村晋也）