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新城の宇連ダム 18日中にも貯水率0%へ

早ければ18日中にも貯水率0%となる宇連ダム=新城市川合で
早ければ18日中にも貯水率0%となる宇連ダム=新城市川合で
干上がった鳳来湖の湖底から姿を現した旧大島橋=同
干上がった鳳来湖の湖底から姿を現した旧大島橋=同

 東三河の水がめ、新城市川合の宇連ダム(最大貯水量2842万㌧)の貯水量が低下しており、早ければ18日中にも0%になる。水資源機構豊川総合用水事業部が17日に現地で会見し、同日午前0時時点の貯水量は75万5000㌧で貯水率は2・7%。ダム貯水湖でも湖底が見え、水没した旧施設も現れている状況だ。同事業部では水確保のために天竜川水系の佐久間導水からの取水を検討している。
 同事業部によると、宇連ダムの貯水率がゼロとなれば1985(昭和60)年1月以来34年ぶりとなる。直近で1%を下回ったのは2013(平成25)年9月で0・8%まで落ちた。
 宇連ダムでの降水量は今年、年明けから現在まで平年値を下回る。例年、3月の「菜種梅雨」と呼ばれる降雨がなく、平年値(2002-18年の平均)205㍉に対して今年は66㍉だった。同事業部の大木洋介管理課長(51)は「過去は7月から9月までに水不足になるケースがあったが、4月から5月にまたがったことはない」と話す。
 17日午前0時点で豊川用水流域内の調整池など全施設を合わせた総貯水量は1479万㌧(貯水率30・0%)。同事業部は「宇連ダムの貯水量がゼロとなる見込みだが、直ちに豊川用水の水供給がゼロとなるものではなく、残る大島ダムや調整池の水を活用して必要な水供給を行っていく」としている。
 宇連ダムの貯水湖・鳳来湖では湖底が見えており、光合成により植物が生え始めたほか、かつてあった大島橋が再び姿を現した。
 流域の自治体では4月12日に第1回節水(農業、水道、工業各5%)、同23日に第2回節水(同10%)、大型連休を控えた同26日には第3回節水(同15%)を実施している。
 有野治次長は「今後も厳しい状態が続くようであれば節水強化をしなければならない。まずは佐久間導水が利用できる状況となれば取水をしていきたい」と話した。
(安藤聡)

 東三河の水がめ、新城市川合の宇連ダム(最大貯水量2842万㌧)の貯水量が低下しており、早ければ18日中にも0%になる。水資源機構豊川総合用水事業部が17日に現地で会見し、同日午前0時時点の貯水量は75万5000㌧で貯水率は2・7%。ダム貯水湖でも湖底が見え、水没した旧施設も現れている状況だ。同事業部では水確保のために天竜川水系の佐久間導水からの取水を検討している。
 同事業部によると、宇連ダムの貯水率がゼロとなれば1985(昭和60)年1月以来34年ぶりとなる。直近で1%を下回ったのは2013(平成25)年9月で0・8%まで落ちた。
 宇連ダムでの降水量は今年、年明けから現在まで平年値を下回る。例年、3月の「菜種梅雨」と呼ばれる降雨がなく、平年値(2002-18年の平均)205㍉に対して今年は66㍉だった。同事業部の大木洋介管理課長(51)は「過去は7月から9月までに水不足になるケースがあったが、4月から5月にまたがったことはない」と話す。
 17日午前0時点で豊川用水流域内の調整池など全施設を合わせた総貯水量は1479万㌧(貯水率30・0%)。同事業部は「宇連ダムの貯水量がゼロとなる見込みだが、直ちに豊川用水の水供給がゼロとなるものではなく、残る大島ダムや調整池の水を活用して必要な水供給を行っていく」としている。
 宇連ダムの貯水湖・鳳来湖では湖底が見えており、光合成により植物が生え始めたほか、かつてあった大島橋が再び姿を現した。
 流域の自治体では4月12日に第1回節水(農業、水道、工業各5%)、同23日に第2回節水(同10%)、大型連休を控えた同26日には第3回節水(同15%)を実施している。
 有野治次長は「今後も厳しい状態が続くようであれば節水強化をしなければならない。まずは佐久間導水が利用できる状況となれば取水をしていきたい」と話した。
(安藤聡)

早ければ18日中にも貯水率0%となる宇連ダム=新城市川合で
早ければ18日中にも貯水率0%となる宇連ダム=新城市川合で
干上がった鳳来湖の湖底から姿を現した旧大島橋=同
干上がった鳳来湖の湖底から姿を現した旧大島橋=同

カテゴリー:社会・経済

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