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豊川・矢作川の水防訓練

月の輪工に励む豊橋技科大の学生ら=豊田市の矢作川河川敷で
月の輪工に励む豊橋技科大の学生ら=豊田市の矢作川河川敷で
訓練報告を受け、敬礼する(左から)穂積市長、佐原市長、山脇市長=同
訓練報告を受け、敬礼する(左から)穂積市長、佐原市長、山脇市長=同

 国交省中部地方整備局や三河地方の自治体による豊川(とよがわ)・矢作川連合総合水防演習・広域連携防災訓練が19日、豊田市の矢作川河川敷で行われた。東三河からは豊川に接する豊橋市、豊川市、新城市の消防団や大学生らが参加し、豪雨の季節を前に、主に水防技術を学んだ。
 訓練は大型の台風が接近し、矢作川と豊川が氾濫するという想定で実施。各市の消防団や職員、企業や地域住民ら総勢927人が参加した。
 水防工法では各市の消防団員らが土のうを作ったのを皮切りに、豊橋市の団員26人が水圧を利用して漏水を防止する「釜段工」を実施。豊川市の団員30人は木材や土のうを使い、堤防斜面が崩れるのを防ぐ「杭(くい)打ち積み土のう工」に臨んだ。
 また、豊橋技術科学大学工学部建築都市システム学科の学生らは「月の輪工」を実践。豊田工業高専の生徒らと協力して土のうを積んだり、土を盛ったりパイプを通すなどして半月状の漏水防止設備を築いた。西村和樹さん(22)は「貴重な経験になった。地元で災害が起きそうになったら力になりたい」と話した。
 このほか、豊橋河川事務所も参加したコンクリートブロックなどを使った決壊堤防の荒締め切りや、ヘリコプターによる中洲に取り残された人の救出訓練なども行われた。地元の小学生やラグビーチーム・トヨタ自動車ヴェルブリッツの選手による水防工法体験もあった。
 豊橋市の佐原光一市長、豊川市の山脇実市長、新城市の穂積亮次市長も出席し、訓練の様子を視察。国交省の石井啓一大臣や大村秀章県知事も来場し、石井大臣は西日本豪雨からまもなく1年になるのを踏まえ、参加者に「国民の命を守るため、水防技術の研さんに励んでほしい」と呼び掛けていた。
(由本裕貴)

 国交省中部地方整備局や三河地方の自治体による豊川(とよがわ)・矢作川連合総合水防演習・広域連携防災訓練が19日、豊田市の矢作川河川敷で行われた。東三河からは豊川に接する豊橋市、豊川市、新城市の消防団や大学生らが参加し、豪雨の季節を前に、主に水防技術を学んだ。
 訓練は大型の台風が接近し、矢作川と豊川が氾濫するという想定で実施。各市の消防団や職員、企業や地域住民ら総勢927人が参加した。
 水防工法では各市の消防団員らが土のうを作ったのを皮切りに、豊橋市の団員26人が水圧を利用して漏水を防止する「釜段工」を実施。豊川市の団員30人は木材や土のうを使い、堤防斜面が崩れるのを防ぐ「杭(くい)打ち積み土のう工」に臨んだ。
 また、豊橋技術科学大学工学部建築都市システム学科の学生らは「月の輪工」を実践。豊田工業高専の生徒らと協力して土のうを積んだり、土を盛ったりパイプを通すなどして半月状の漏水防止設備を築いた。西村和樹さん(22)は「貴重な経験になった。地元で災害が起きそうになったら力になりたい」と話した。
 このほか、豊橋河川事務所も参加したコンクリートブロックなどを使った決壊堤防の荒締め切りや、ヘリコプターによる中洲に取り残された人の救出訓練なども行われた。地元の小学生やラグビーチーム・トヨタ自動車ヴェルブリッツの選手による水防工法体験もあった。
 豊橋市の佐原光一市長、豊川市の山脇実市長、新城市の穂積亮次市長も出席し、訓練の様子を視察。国交省の石井啓一大臣や大村秀章県知事も来場し、石井大臣は西日本豪雨からまもなく1年になるのを踏まえ、参加者に「国民の命を守るため、水防技術の研さんに励んでほしい」と呼び掛けていた。
(由本裕貴)

月の輪工に励む豊橋技科大の学生ら=豊田市の矢作川河川敷で
月の輪工に励む豊橋技科大の学生ら=豊田市の矢作川河川敷で
訓練報告を受け、敬礼する(左から)穂積市長、佐原市長、山脇市長=同
訓練報告を受け、敬礼する(左から)穂積市長、佐原市長、山脇市長=同

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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