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石垣島の沖合からヤシの実106個投流

「今年こそは、恋路ヶ浜に」。ヤシの実を投げ入れる一行=沖縄県石垣島の沖合で(渥美半島観光ビューロー提供)
「今年こそは、恋路ヶ浜に」。ヤシの実を投げ入れる一行=沖縄県石垣島の沖合で(渥美半島観光ビューロー提供)

 田原市の伊良湖岬・恋路ヶ浜が舞台となった島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の再現を目指し、渥美半島観光ビューローが5日、沖縄県石垣島の沖合からヤシの実106個を黒潮に流した。
 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」。詩の一節「遠き島」を石垣島に見立て、約1600㌔離れた恋路ヶ浜に流れ着くことを願い、旧渥美町観光協会が1988(昭和63)年、まちおこしで始めた。以来、「愛のココナッツ・メッセージ」と銘打ってヤシ実流しが続いている。
 32回目を迎えた今年は、山下政良市長やツアーに応募した人らビューローの一行38人が5日に石垣島入り。ビューローによると、この日は、石垣市の観光関係者らも加えた総勢50人が船に分乗し、沖合に向かった。島の北西約15㌔の海上で、山下市長らが「今年こそは、恋路ヶ浜に」の願いを込めて海に投げ入れた。
 豊橋市出身で石垣島在住5年の池城未奈さん(38)は、ヤシの実会員募集のチラシを見て、2歳の安湧君の名前で申し込んだ。伊良湖岬には家族で訪れたことがあるという。今回の投流には、安湧君と、母親で豊橋市から石垣島に移住した大林真由美さん(67)の3人で参加。「このヤシの実が恋路ヶ浜に届いたらロマンチックだと思う」と期待を込めて話した。
 黒潮の流れに乗り、渥美半島に流れ着くには1、2カ月かかる。ヤシの実には、連絡先などが記された金属製プレートが取り付けられ、国内で拾われると、拾った人と持ち主が抽選で伊良湖岬に招待される。
 ヤシの実流しは、これまでに3494個を投流、田原市内には2001年に1個、12年に3個の計4個が流れ着いたが、恋路ヶ浜は到着していない。
(中村晋也)

 田原市の伊良湖岬・恋路ヶ浜が舞台となった島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の再現を目指し、渥美半島観光ビューローが5日、沖縄県石垣島の沖合からヤシの実106個を黒潮に流した。
 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」。詩の一節「遠き島」を石垣島に見立て、約1600㌔離れた恋路ヶ浜に流れ着くことを願い、旧渥美町観光協会が1988(昭和63)年、まちおこしで始めた。以来、「愛のココナッツ・メッセージ」と銘打ってヤシ実流しが続いている。
 32回目を迎えた今年は、山下政良市長やツアーに応募した人らビューローの一行38人が5日に石垣島入り。ビューローによると、この日は、石垣市の観光関係者らも加えた総勢50人が船に分乗し、沖合に向かった。島の北西約15㌔の海上で、山下市長らが「今年こそは、恋路ヶ浜に」の願いを込めて海に投げ入れた。
 豊橋市出身で石垣島在住5年の池城未奈さん(38)は、ヤシの実会員募集のチラシを見て、2歳の安湧君の名前で申し込んだ。伊良湖岬には家族で訪れたことがあるという。今回の投流には、安湧君と、母親で豊橋市から石垣島に移住した大林真由美さん(67)の3人で参加。「このヤシの実が恋路ヶ浜に届いたらロマンチックだと思う」と期待を込めて話した。
 黒潮の流れに乗り、渥美半島に流れ着くには1、2カ月かかる。ヤシの実には、連絡先などが記された金属製プレートが取り付けられ、国内で拾われると、拾った人と持ち主が抽選で伊良湖岬に招待される。
 ヤシの実流しは、これまでに3494個を投流、田原市内には2001年に1個、12年に3個の計4個が流れ着いたが、恋路ヶ浜は到着していない。
(中村晋也)

「今年こそは、恋路ヶ浜に」。ヤシの実を投げ入れる一行=沖縄県石垣島の沖合で(渥美半島観光ビューロー提供)
「今年こそは、恋路ヶ浜に」。ヤシの実を投げ入れる一行=沖縄県石垣島の沖合で(渥美半島観光ビューロー提供)

カテゴリー:社会・経済

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