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蒲郡の国天然記念物 「清田の大クス」を守ろう

幹の周辺部に、よしずを敷く参加者ら=蒲郡市清田町で
幹の周辺部に、よしずを敷く参加者ら=蒲郡市清田町で
清田の大クス
清田の大クス

 蒲郡市清田町にある国天然記念物「清田の大クス」を守るための保全活動が11、12の両日に行われた。市民らでつくる「愛好会」と市博物館学芸員らが参加。根回りの土壌での乾燥を防ごうと、よしずを敷いた。樹木医学の専門家である岐阜大学名誉教授の林進氏は「根回りの土壌改良は順調に進んでいる」と語った。
 清田の大クスは樹齢1000年以上で、1929(昭和4)年12月17日に国の天然記念物に指定された。幹周りは14・3㍍で県内では最も大きなクスノキとされる。2009年には同市博物館による樹勢診断が行われ、林名誉教授から「根の生育環境を整えたほうが良い」と助言を受けた。
 保全活動は翌年の2010年から地元の清田町住民らでつくる「清田の大クス愛好会」(林正夫会長)が参加して毎年実施。林名誉教授と一緒に樹勢回復の作業に取り組んでいる。
 11日には会員ら10人が参加。各家庭などから提供された中古のよしずを敷いて地表面を保護した。12日は博物館学芸員らが枯れ枝を取り除く作業を行った。
 林名誉教授は「根を張るための土壌が豊かになっている。クスノキも元気そうになった」と話した。
(安藤聡)

 蒲郡市清田町にある国天然記念物「清田の大クス」を守るための保全活動が11、12の両日に行われた。市民らでつくる「愛好会」と市博物館学芸員らが参加。根回りの土壌での乾燥を防ごうと、よしずを敷いた。樹木医学の専門家である岐阜大学名誉教授の林進氏は「根回りの土壌改良は順調に進んでいる」と語った。
 清田の大クスは樹齢1000年以上で、1929(昭和4)年12月17日に国の天然記念物に指定された。幹周りは14・3㍍で県内では最も大きなクスノキとされる。2009年には同市博物館による樹勢診断が行われ、林名誉教授から「根の生育環境を整えたほうが良い」と助言を受けた。
 保全活動は翌年の2010年から地元の清田町住民らでつくる「清田の大クス愛好会」(林正夫会長)が参加して毎年実施。林名誉教授と一緒に樹勢回復の作業に取り組んでいる。
 11日には会員ら10人が参加。各家庭などから提供された中古のよしずを敷いて地表面を保護した。12日は博物館学芸員らが枯れ枝を取り除く作業を行った。
 林名誉教授は「根を張るための土壌が豊かになっている。クスノキも元気そうになった」と話した。
(安藤聡)

幹の周辺部に、よしずを敷く参加者ら=蒲郡市清田町で
幹の周辺部に、よしずを敷く参加者ら=蒲郡市清田町で
清田の大クス
清田の大クス

カテゴリー:社会・経済

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