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豊橋刑務支所が座談会でやりがいなどアピール

女子会のような雰囲気で開かれた座談会=名古屋刑務所豊橋刑務支所で
女子会のような雰囲気で開かれた座談会=名古屋刑務所豊橋刑務支所で

 女性刑務官の仕事をより理解してもらおうと、県内で唯一女子受刑者を収容する豊橋刑務支所(豊橋市今橋町、収容定員338人)で29日、受験を考えている学生と現役刑務官による座談会が開かれ、「女子会」のような雰囲気の中で気兼ねなく語り合った。
 高校生や大学生ら25人と保護者が、ケーキと紅茶を味わいながら現職刑務官5人に次々と質問。24時間勤務の大変さや受刑者との接し方などについて、刑務官は「1年目は泣きながら仕事していた。普通なら関わるはずがない人や、祖母ほどの年齢の人に指導するのはしんどい。慣れるまでが大変だった」と正直に話した一方で、話題は休日の過ごし方へ。「髪の毛を巻いて化粧して、名古屋でタピったり(タピオカジュースを飲む)する普通の女の子です」と笑顔を見せた。
 また、「精神的にも自立できるので、一人でも生きていけるスキルが身につく」「官舎に入れば、お金がたまる」など公安職ならではの魅力も紹介した。
 名城大学4年の川北美樹さん(21)は「きつい分、やりがいもある刑務官の仕事がとても魅力的に思えました」と話していた。
 全国的に女性刑務官の離職率の高さは深刻で、4割ほどの職員が3年未満で退職しており、人員確保や定着率の底上げが課題となっている。妊娠、出産、子育てに伴う離職だけでなく、職務内容への不満から職場を去る人もいて、女子会に近い雰囲気で語らうことで「きつい」イメージがある仕事をより理解してもらい、不安を解消する狙いがある。
(飯塚雪)

 女性刑務官の仕事をより理解してもらおうと、県内で唯一女子受刑者を収容する豊橋刑務支所(豊橋市今橋町、収容定員338人)で29日、受験を考えている学生と現役刑務官による座談会が開かれ、「女子会」のような雰囲気の中で気兼ねなく語り合った。
 高校生や大学生ら25人と保護者が、ケーキと紅茶を味わいながら現職刑務官5人に次々と質問。24時間勤務の大変さや受刑者との接し方などについて、刑務官は「1年目は泣きながら仕事していた。普通なら関わるはずがない人や、祖母ほどの年齢の人に指導するのはしんどい。慣れるまでが大変だった」と正直に話した一方で、話題は休日の過ごし方へ。「髪の毛を巻いて化粧して、名古屋でタピったり(タピオカジュースを飲む)する普通の女の子です」と笑顔を見せた。
 また、「精神的にも自立できるので、一人でも生きていけるスキルが身につく」「官舎に入れば、お金がたまる」など公安職ならではの魅力も紹介した。
 名城大学4年の川北美樹さん(21)は「きつい分、やりがいもある刑務官の仕事がとても魅力的に思えました」と話していた。
 全国的に女性刑務官の離職率の高さは深刻で、4割ほどの職員が3年未満で退職しており、人員確保や定着率の底上げが課題となっている。妊娠、出産、子育てに伴う離職だけでなく、職務内容への不満から職場を去る人もいて、女子会に近い雰囲気で語らうことで「きつい」イメージがある仕事をより理解してもらい、不安を解消する狙いがある。
(飯塚雪)

女子会のような雰囲気で開かれた座談会=名古屋刑務所豊橋刑務支所で
女子会のような雰囲気で開かれた座談会=名古屋刑務所豊橋刑務支所で

カテゴリー:社会・経済

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